プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

JAWS-UG 千葉支部 Vol.7でAWSアカウントのセキュリティに話をしてきました

 全国埼玉化計画の一環として、先週開催されたJAWS-UG 千葉支部でセキュリティの話をしてきました。IAMのマニアックな話を書いて以来、IAMでちゃんと設定していても、それだけだとカバーしきれない部分があり、じゃぁどうやってAWSアカウントのセキュリティを守るのというのを考えています。その一端をご紹介させて頂きました。
 ちなみにJAWS-UG 千葉支部は、3年ぶりの再開です。私も、東京で開催された千葉支部には参加させて頂いたことはあったのですが、千葉開催回は初めてでした。

f:id:dkfj:20191127104352j:plain

発表した内容

 発表した内容は、IAMに加えてCloudTrail, Config, GuardDuty, SecurityHub, ControlTowerなど、AWSのセキュリティを支えるツールの紹介です。これをどうまとめるのか、いろいろ試行錯誤していますといった話をしていました。何となく形は見えているので、パターン化やテンプレート化を進めていこうと考えています。

speakerdeck.com

Togetterまとめ

 当日の様子はTogetterを見てください。多数のツイートが飛び交って、よい回だったと思います。

togetter.com

アスキーの記事になっていた

 そして、なんとこの回がアスキーさんの記事になっておりました。記者の方がいるとは知らず、びっくりしました。こうやって形になるの良いですね。

ascii.jp

感想

 IAM要素をもう少し減らして、セキュリティーサービスよりの話を増やせばよかったかなとも思いますが、終了後にいろいろIAMについての質問等を受けてよかったと思います。そして宣言してしまっている、IAM本の続きはセキュリティサービスの活用をテーマに技術書典8で発表予定です。乞うご期待!!

IAMのマニアックな話も絶賛発売中です

booth.pm

Security JAWS 第15回でIAMの設計をテーマに登壇してきました

11月11日と非常に並びの良い日に、Security JAWSに登壇してきました。テーマはIAMの設計で、技術書典7で頒布したAWSの薄い本 IAMのマニアックな話がご縁で、お声がけ頂きました

 

発表内容

  趣旨としてはこういう設計をすれば良いというのではなく、全体像が解るように分類・言語化しながら、その組織に最適な設計・運用方法に落とし込んでいけば良いという事をお伝えしました。

speakerdeck.com

Next Action

 発表中にも少し言及しましたが、今のAWS構築はIAMロールの設計が必須となりつつあります。そうなると、開発者に与える権限は必然的にIAMの権限が必要となり、管理者権限を与えるのと同じになります。こうなると管理が非常に悩ましくなり、IAM単体では解決できない問題になります。マルチアカウント化、AWSのサービスを活用してのセキュリティ担保など、取り組むべきことが沢山あります。
 今、自分の中で要素要素のアイデアがあるので、ここいらで一度言語化しようと思っています。

11/23に開催されるJAWSUG千葉で発表予定なので、お時間の都合が付く方は是非お越しください。
jawsug-chiba.doorkeeper.jp

他の登壇者の発表

 クラメソの臼田さんがリアルタイムにレポートまとめておられました。席が横だったのですが、凄いの一言です。発表者の中で、亀田さんのブロックチェーンについては脱帽でした。純粋なテクノロジーの領域で、自分はここまでの深みに達すること出来ないなぁと実感しているので、この先生きのこる道探していきますw

dev.classmethod.jp

感想

 他の登壇者の方々はセキュリティの専門家という中での登壇だったので、非常にプレッシャーを感じました。利用者目線での情報の提供は出来たのではないかと思いますが、解らんという部分についてはお気軽にメッセージください。あと毎度の宣伝ですが、今回話した内容についてはBOOTHで絶賛発売中の『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』にまとめています。

takuros.booth.pm

JAWS-UG さいたま支部でIAMのマニアックな話のLTをしてきました

2019年10月26日に開催されたJAWS-UG さいたま支部でIAMのマニアックな話のライト版のライトニングトークをしてきました。さいたま支部ですが、開催場所は東京の王子。全国埼玉化計画の強い意志を感じました。

jawsug-saitama.doorkeeper.jp

登壇資料

 LTということで、5分間の短縮版です。BOOTHで絶賛発売中の『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』のエッセンスをお伝えしてきました。
speakerdeck.com

IAMの設計を言語化したい

 ところで何でIAMだけの本を書いたかというと、IAMの設計の考え方を言語化したかったからです。いろいろな方に指摘して頂いている通り、IAM本はマニアックな内容というよりベーシックな内容にまとめています。これまで、おそらく10年以上IAMの設計をしてきました。もちろん細かい設計も大事ですが、それ以上に大きな設計方針が大事だと思っています。この設計方針というのは、使う環境によって多少の差異はあるものの、原理原則として使えるものではないかと思っています。
 そんな訳で言語化したものがIAMのマニアックな話です。LT枠だったのであまり詳しいことは話せなかったのですが、11/11のSecurity JAWSでもう少しちゃんと説明しようとおもっています。リモート枠もあるので、お気軽にご参加ください

booth.pm

『JAWS-UG初心者支部#20 JAWSなアウトプットのススメ!』に登壇しました

 2019年10月23日に開催された『JAWS-UG初心者支部#20 JAWSなアウトプットのススメ!』にLTで登壇してきました。実はこれ、上手なアウトプットとJAWSに掛けてるのですよ。みなさん、気が付きましたか?私は全く気がついていませんでした。

当日の登壇資料

 今回はAWSの技術の話ではなく、アウトプットがテーマです。私も自己流のアウトプット法について、5分間のお話させて頂きました。

speakerdeck.com

 時間の関係で資料には入れませんでしたが、モチベーションを支えるための手段にお金の直接的なメリットがあっても良いのではと思います。私もブログ始めた当初、Amazonのアフィリエイトリンクを貼って、どのように書けばより読まれて売上につながるのかとか研究しました。
※今も基本的に必ず貼っています

当日のスケジュール

 当日のスケジュールは、次のような感じでした。

時間 内容 登壇者
19:00-19:05 会場諸注意/初心者支部とは/テーマ説明 JAWS-UG 初心者支部運営 武田
19:05-19:35 セッション①:AWS流アウトプットの秘訣 AWSJ 舘岡 守さん
19:35-20:05 セッション②:LTのコツと心得 森川晃さん
20:05-20:10 休憩 -
20:10-20:40 パネルディスカッション:JAWSの運営コアメンバーから初心者にお届けするJAWSなアウトプットについて モデレーター:AWSJ沼口さん 各支部運営:Security-JAWS大竹さん X-Tech JAWS吉江さん Fin-JAWS釜山さん CLI専門支部波田野さん
20:42-20:47 LT:誰でもできる簡単なアウトプット法!!IAMのマニアックな話に添えて 佐々木拓郎
20:47-20:52 LT:意識低いインプットでもできるアウトプット 近藤佑子さん
20:52-20:57 アンケート回答 -

 個人的には、森川さんの発表内容が凄すぎて圧倒されていました。アウトプットの仕方をセオリー化していて、素晴らしかったです。Connpassにて資料も公開されていますので、ぜひ読んでみてください。

感想

 JAWSという場で技術ではなくアウトプットをメインのテーマにするという少し変わった取り組みでした。初心者の方には、少し面食らうのではと懸念しておりましたが、懇親会でお話伺ってると自分も登壇してみたいという方が多数いらっしゃいました。今はもう慣れましたが、自分が登壇してみてと言われると絶対ムリと答えてたと思うので、みんなモチベーション凄いなと思います。
 アウトプットの手段は人それぞれで良いと思いますがが、どんな手段にしろ必ず自分の為になります。ぜひ皆さん、一歩乗り越えて挑戦してみましょう。

『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』の物理本をBOOTHで販売開始

 2019/09/22の技術書典7から、1ヶ月が過ぎました。当日は『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』の物理本+ダウンロードカードを451冊を頒布しました。その後、BOOTHでダウンロード版を販売していたのですが、ちょうど1ヶ月たった時点でダウンロード数が550冊を超えました。なんと1ヶ月で合計1,000冊を超えです。期間限定のイベントと、同人誌界ではデファクトでも一般的な認知度でいうとAmazonには及ばないBOOTHのみの流通で、この短期間で1,000冊という数字にかなり驚いています。この辺りは、別の機会でじっくりと考察してみたいです。
 今日は、別のお知らせがあります。ずっとBOOTHに入庫待ちだった『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』の物理本がようやく販売可能となりました。技術書典と同様にダウンロード版も付けて販売します。冊数が50冊程度と少なめなので、欲しい方はお早めにお願いします。送料は掛かりますが、ダウンロード版もついて本体価格は同じ値段なので、お得な値段設定にしたつもりです。

takuros.booth.pm


『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』関連の記事はこちらです。
#技術書典 に出展する『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』はこんな本
#技術書典 に初出展。AWSの薄い本 IAMのマニアックな話を書きました
『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』のレビュー記事一覧 2019/10/21版

『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』のレビュー記事一覧 2019/10/21版

技術書典7で頒布開始した『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』ですが、その後BOOTHでも好評販売中です。幾つかレビュー記事を頂いていて、それぞれ評価頂いている観点も違って私としても面白いと思いました。せっかくなので、ピックアップしてまとめてみました。

「AWS IAMのマニアックな話」が良本だったので紹介してみる

@fukubaka0825さん 2019年10月01日

qiita.com

 一番最初に頂いた書評です。
構成の流れと、第7章のIAMの運用の部分を特に評価いただきました。7章の部分は特に難産だった部分で、どんな内容を届けるか悩みました。コメント頂いているように「利用者によるセキュリティ差異を産まず、安全な状態を保つ方法」を最大のテーマとしています。

「AWS IAMのマニアックな話」は「IAM初心者」にこそちょうどいい

@taxinさん 2019年10月07日

qiita.com


 ブログエントリーのタイトルどおり、IAM初心者にお勧めという内容です。IAMのマニアックな話というタイトルは、かなり早い段階で決めたのですが、その後扱う内容の方針を変えて初心者でも理解しやすいように変更しています。目を引くタイトルになったけど、ミスマッチ感が大きかったかもしれません。すいません。

「AWS IAMのマニアックな話」とCloudFormation

やんばるテックさん 2019年10月12日

 CloudFormationの章を評価いただきました。これ持論なのですが、IAMとCloudFormationの相性は非常に良いです。そこに共感していただいて、非常に嬉しいです。

これからAWSを触ろうとする人こそ、IAM本を読もう

enkdknnnnnnnnさん 2019年10月14日

enkdsn.hatenablog.com

 読者モニターに応募して頂いて書評を頂きました。全般的に丁寧に紹介した頂いた上で、実践的なプラクティスと評価いただきました。クラウド時代のセキュリティの考察など、なるほどなぁという内容にまとまっています。ありがとうございます。

Twitterでの反応

そしてTwitterでもいろいろコメントいただいたので、Toetterでまとめてみました。なんか私がお金渡して書いて貰っているじゃないかというくらい褒めて頂いていますが、呟いていただいているのはお金払って買って頂いた方々です。ありがたい限りです。

togetter.com

感想

 私の趣味がエゴサーチなので、自分の出版物に関する評判ウォッチしております。ポジティブな内容だともちろん嬉しいですし、ネガティブな内容でも参考になります。気軽に呟いたり書評いただけましたらと思います。随時Twitterやブログで紹介させて頂きます

BOOTHで絶賛販売中
takuros.booth.pm

Google アナリティクス本だけど、アナリティクスだけでない。『徹底活用 Google アナリティクス』が出ます

 会社の同僚がGoogle アナリティクスの本を書いたので、(まだ読んでいる途中ですが)紹介します。
この本はタイトルはGoogle アナリティクスだけど、扱うのはアナリティクスだけではないです。Google アナリティクス(以下、GA)は、Google マーケティング プラットフォームの一つの製品として組み込まれています。他のGoogle マーケティング プラットフォームの製品としては、タグマネージャーやデータポータルなどがあります。そんな製品群との連携をあますところなく解説しているのが、『徹底活用 Google アナリティクス』です。

f:id:dkfj:20191015005431j:image:h360


Google マーケティング プラットフォームとGoogle アナリティクス

 先述の通り、GAはGoogle マーケティング プラットフォームの一員です。その相関図は、本書から拝借した画像をチラ見せすると次のような関係になっています。
f:id:dkfj:20191015005826p:plain

 Webのデータを集積するGA、GAをはじめとするJavaScriptのタグを効率的に管理するGoogle タグマネージャー、データを元に簡単に画面の出し分けが可能でA/Bテストなどに利用されるGoogle オプティマイズ。マーケティング プラットフォームではないものの、アナリティクス360からデータをインポートできるBigQuery。GAやBigQueryのデータを元にグラフや表を簡単に作成し可視化するGoogle データポータルなど。今やGAや広告の運用をしようと思うと、これらの製品を駆使しての総力戦になります。ただ一つ一つの製品だけでも機能が豊富で、全容を把握するのは大変です。
 『徹底活用 Google アナリティクス』では、GAを中心に扱いつつも、それらの製品の機能や使い方の解説、GAとの連携方法が丁寧に説明されています。本文がカラーの上で図もふんだんに使って解説されているので、かなり解りやすい内容になっています。私もGAを始めとするマーケティング プラットフォームの製品群については、そこまで詳しい訳ではないので本書を読みながら勉強中です。

徹底活用 Google アナリティクスの構成

 徹底活用 Google アナリティクスは、大きく4つのセクションで構成されています。

GAの基本的な機能のマスター

1章〜7章までがGAの基本です。GAとタグマネージャーの構成と基本的な使い方、目標(コンバージョン)設定までが解説されています。ここまで出来ると、一通りGAを使いこなしていると言えると思います。私の知識は、ここの6割くらいなので勉強中です。イベント設定の仕方とか色々あり、外部配布用にQRコードを発行する場合は、設定しておけばよかったなぁと後悔しております。

GAの応用編から、他のマーケティング プラットフォーム製品との連携

8章から14章が、より深いGAの使い方やデータポータル、オプティマイズなどの他の製品の使い方の紹介、GAとの連携方法です。ここで広告連携についても解説されています。データポータルについては、最近知名度があがって使っている人も増えているように思いますが、オプティマイズなどはごく一部の人しか使っていないように思えます。この製品、実は凄い機能を持っていて、上手く使うと今まで苦労して開発して出し分けしていたものが、オプティマイズのデフォルトの機能で実現できたりします。使いこなせれば便利なこと間違いなしなので、ぜひ試して貰えればと思います。※私も、ここは机上の知識だけなので、いろいろ実験中です。

経験に裏打ちされたケーススタディ

 15章から18章がケーススタディです。実際の現場で求められる対策を、豊富な経験に基づいて解説されています。例えば、15章のコンバージョンの改善です。このケーススタディでは、単純にどういった施策がコンバージョン率を改善するかという説明をするのではなく、まずコンバージョンの考え方から始まり、ボトルネック部分の見える化の手法、それを元とした対策など、設定手法含めて丁寧に説明されています。ここの部分は、今まさに自分が知りたかった部分なので、じっくりと試してみたいと思います。

付録って何だっけ?膨大なAppendix

 最後がAppendix群です。付録といいながら、全部で7つ合計70ページほどあります。全部で500ページ超なので、1/7を占めています。普通の本だったら、1/5くらいですね。付録とはなにか、定義が気になるところです。このAppendixには、より詳しい内容が解説されています。GAなどのユーザー管理の話や、タグマネージャーのトリガーの話など、普段文章でなかなかお目にかかれない内容が語られています。大規模で運用することを考えると、この辺の情報は非常に役にたつと思います。私は残念ながら、まだここまで辿り着けていません。

目次

 以下、目次です。
全18章構成+付録が7個ついて、圧巻の500ページを超えます。編集者に執筆者を紹介した関係で執筆の成り行きを見ておりましたが、もともとの分量はこれより2割以上多かったです。その中からよりすぐった内容が、以下の目次となります。

Chapter1: Google マーケティング プラットフォームとGoogle アナリティクス
Chapter2: Google アナリティクスの利用を開始する
Chapter3: Google アナリティクスの標準レポートを確認する
Chapter4: Google タグマネージャの利用を開始する
Chapter5:ページビューの計測設定を行う
Chapter6:イベントの計測設定を行う
Chapter7:目標設定を行う
Chapter8:拡張 e コマーストラッキングの設定を行う
Chapter9:ユーザーをより深く理解するための準備を行う
Chapter10:ユーザーの流入元に関する情報を正しく把握するための準備を行う
Chapter11:データを柔軟に抽出する術を知る
Chapter12: Google データポータルでレポートを作成・共有する
Chapter13: Google オプティマイズでA/Bテストを行う
Chapter14: Google アナリティクスのデータをGoogle 広告による広告配信に活用する
Chapter15:ケーススタディ1:コンバージョンの改善を図る
Chapter16:ケーススタディ2: SEOについて検討する
Chapter17:ケーススタディ3: Google オプティマイズでキャンペーンのランディングページを最適化する
Chapter18:ケーススタディ4: Webサイト上で発生する問題を検知する
Appendix1:ユーザーの権限管理を行う
Appendix2: AMPページの計測を行う
Appendix3: Google タグマネージャの「タグ」「変数」「トリガー」
Appendix4:グローバルサイトタグ(gtag js)で計測を行う
Appendix5: Google アナリティクスにGoogle AdSenseをリンクする
Appendix6:お役立ち情報
Appendix7: Google アナリティクス&Google タグマネージャ設定チェックシート

まとめ

 NRIネットコムは、2017年に日本で唯一のGoogle アナリティクス 360 のプレミアパートナーに認定されています。手前味噌ですが、GAを中心としたこの辺りの製品に関する知識・経験については日本一だと思います。そのチームが心血を注いで書いた1冊です。かなり読み応えあるので、ぜひその技を盗んでください。2019/10/23発売開始です!!

f:id:dkfj:20191015005431j:image:h360

 私も、GAについては大体何ができるのかは知っているものの、具体的にどうするのか知らないことが多いです。他の関連製品については、ほとんど知らないので改めて勉強中です。ちょうどよい練習素材ができたので、自腹をきっての広告を含め、いろいろ試行錯誤中です。
blog.takuros.net