2023/11/12 に開催された技術書典15 オフラインに物理出展しました。
今回は反省点ばかりです。次回への教訓に記録を残しておきます。
当日の売れ行きと考察
当日の入場者数は、2,200人とのことでした。前回の14は、2,100人だったので100人アップですね。
技術書典15オフライン会場は17時をもちまして閉幕いたしました。オフライン会場の来場者数は2,200人でした!そして技術書典オンラインマーケットでは引き続き11月26日(日) 23:59まで #技術書典 15を開催しています。紙の本を買うと電子書籍が付いてきて送料も無料📚️✨https://t.co/hTKDdTogeb pic.twitter.com/gfiAHjpenK
— 技術書典 公式アカウント (@techbookfest) 2023年11月12日
時間ごとの入場者数はわかりませんが、14時以降以外は売り切れていたそうなので、だいたい均等に来場されたのでしょうね。
さて、私のところの時間ごと・書籍ごとの売れ行きです。
時間 | IAM本 | セキュリティ 本 |
データ分析 設計本 |
昔話 | データ分析 性能本 (新刊) |
合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
11:00 | 5冊 |
4冊 |
4冊 |
1冊 |
10冊 |
24冊 |
12:00 | 6冊 |
5冊 |
5冊 |
1冊 |
6冊 |
23冊 |
13:00 | 6冊 |
6冊 |
6冊 |
5冊 |
6冊 |
30冊 |
14:00 | 12冊 |
11冊 |
11冊 |
10冊 |
7冊 |
49冊 |
15:00 | 6冊 |
5冊 |
5冊 |
3冊 |
5冊 |
25冊 |
16:00 | 0冊 |
1冊 |
1冊 |
1冊 |
1冊 |
4冊 |
合計 | 35冊 |
32冊 |
32冊 |
21冊 |
35冊 |
155冊 |
今回は新刊を1冊書いていったのですが、売れ行きは芳しくなかったです。旧刊と同程度の売れ行きです。過去、単独参加の技術書典の動向とも比べてみました。
時間 | 技術書典7 | 技術書典14 | 技術書典15 |
---|---|---|---|
11:00 | 151冊 |
43冊 |
24冊 |
12:00 | 94冊 |
37冊 |
23冊 |
13:00 | 82冊 |
48冊 |
30冊 |
14:00 | 43冊 |
25冊 |
49冊 |
15:00 | 45冊 |
22冊 |
26冊 |
16:00 | 36冊 |
11冊 |
4冊 |
合計 | 451冊 |
186冊 |
156冊 |
前半の出足の悪さが目立ちますね。実はこれ、午前中にノボリ等の視覚的な案内を一切していなかったのです。新刊の案内を用意するのを忘れていて、まぁいいかと思って旧刊分含めてセッティングしませんでした。そうすると目に見えて売上さがりました。ちゃんと知らせること大事です。次回は、しっかり準備していきます。下の写真は、午前中の様子です。これだと、本当に人が立ち寄らないのですよ。視覚的に伝えることが大事です。
新刊について
今回の新刊は、データ分析基盤を作ってみようの続編で、性能測定まわりの部分について書いてみました。性能測定といっても、RedshiftやAuroraのパフォーマンスの測定ではなく、S3のファイルサイズがGlueやAthena、あるいはファイルのアップロードに与える影響。結構大事な部分で、知らない人が多いかなと思って書いてみました。詳細については、別のブログ記事で紹介しようと思います。
2023年11月26日まで、技術書典15のオンラインマーケットで販売しています。物理本の送料も無料です。
techbookfest.org
新刊執筆までに
原稿は、平日の夜や休日に書いています。最近は仕事も忙しく、休日も家の用事や商業誌の執筆などもたくさんあり、ほとんど時間が取れなくなりつつあります。そんな中で、今回は過去最高(最低?)に切羽詰まったスケジュールでした。割増料金を払って11月9日の10時までに入稿するプランを使う前提で考えたのですが、次のような状況でした。
11月4日(締切5日前)
ちょいと時間がないから、この前少しやった性能測定の話でも書こうかな。
— Takuro SASAKI (@dkfj) 2023年11月4日
・制約とアーキテクチャ決定の話
・AWSサービスと性能測定
・性能測定の仕方の掘り下げ
性能測定については、下記の3つくらい
・Athena(既出)
・S3へのファイルアップロード
・Glueからの測定
・Redshift/Aurora
11月7日(締切2日前)
あと20ページ。間に合うかな?
— Takuro SASAKI (@dkfj) 2023年11月7日
データ測定がスムーズに済むかどうか次第だな。勝負の時間は、今日と明日の晩のみ
間に合わなければ、「新刊落とした」の札を下げて店番やります#技術書典
11月8日(締切1日前)
さて、原稿書くぞ!!
— Takuro SASAKI (@dkfj) 2023年11月8日
今晩中に、あと10ページ!!
検証がうまくいけば、問題ないはず。逆にいうと10ページで終わるのか問題がある
11月10日(締切1日超過)
もうダメだと思いながら、何とか技術書典15に向けての入稿が完了しています。入稿締め切り過ぎていたのですが、何とかなりそうな感じ
— Takuro SASAKI (@dkfj) 2023年11月10日
当日に新刊が並んでいたら、日光企画さんのお陰です。並んでいなかったら、私のせいですw#技術書典
締切を過ぎるいわゆる極道入稿というのをしてしまいました。なんとか間に合ったのも、すべて日光企画さんのお陰です。ありがとうございます。本来は別のテーマの話を書こうと思ったのですが、調べる時間や検討する時間を考えると間に合いそうにありません。そこで、10月末のJAWS-UG東京 ランチタイムLT会#4で話した性能測定をテーマにしました。これだと、話の構成も調査もある程度完了しているので、あとは書き出すだけという状態でした。ただ、それにしても準備不足は否めなく、毎日2〜3時間睡眠という状況が数日つづきました。この歳で、そういう生活は無理と実感しました。計画的に執筆しましょう。
この一連のツイートを見てくれている人も、たくさんいたようです。当日来場された皆さんに、よく間に合いましたねとお声がけ頂いたことが多々ありました。物書きのプロの端くれとして、あるまじき姿だったなと反省しています。印刷のコストも、早割でやるより1.8倍以上になりました。いろいろなダメージを負って、計画的に進めることの大事さを改めて実感しました。
まとめ
そんなこんなありましたが、新刊をひっさげて技術書典に参加できたのはよかったです。年間2回の参加は初めてです。自分の中で、技術書典は今後の方向性を模索するための場と位置付けています。会場で頂いたフィードバックをもとに、今後もいろいろな創作活動をしていきます。
最後に、当日ご来場いただいた方々や、オンラインで購入して頂いた方々、そして技術書典の運営の皆様、ありがとうございました。また、よろしくお願いします