プログラマでありたい

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BOOTHで電子書籍の販売したので、Google アナリティクスとGoogle 広告(旧Adwords)の設定をしてみた

 技術書典7で販売した『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』のPDFをBOOTHで絶賛発売中です。今回、はじめてBOOTHを利用しショップを立ち上げた訳ですが、Google Analytics(GA)の設定することができたので、幾つか施策を行ったので簡単に紹介します。

Google アナリティクスの設定とコンバージョン(目標)の設定

BOOTHでGAの設定は簡単です。管理者ページのショップ情報編集からGoogle アナリティクスの項目に、トラッキング IDをコピペするだけです。トラッキングIDは、Googleアナリティクスの管理画面から新規のプロパティを作成して取得します。
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 この設定だけで、Google アナリティクスによる計測が始まります。サイトのアクセス数や、今閲覧中のユーザー、流入元の情報など、基本的な値を見ることができます。
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 しかし、せっかくオンラインショップを作ったので、コンバージョンを取りたいです。コンバージョンとは、成果です。つまりオンラインショップだったら、売れたかどうかということです。コンバージョンを設定することにより、次の図のように、どの流入元から売れているのかも解ります。

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 問題は、どうやってコンバージョンを計測するかです。計測方法としては、コンバージョンタグの設定など様々な方法がありますが、BOOTHではタグの埋め込みなどのカスタマイズができないので(できないよね?)、到達ページを利用します。さて、この到達ページが問題です。BOOTHの場合、売買が成立した場合はオーダー番号付きのページになります。ということで、動的に変わります。仕方がないので、その前の確認ページを到達ページにしています。これだと、正確な測定は出てきていないのですが、あまり誤差は出ていないので取り敢えずよしとしています。この方法でやる場合は、"/checkout/step3"というページを到達ページに設定しておけばよいです。

Google 広告(旧Adwords)の設定

 ここまで一通りのGoogle アナリティクスの設定ができました。せっかくの機会なので、広告の設定も試しにしてみました。今回BOOTHで扱う商品が自前のものなので、取り分も大きく、販売機会が多ければ多いほど儲かるという構造なので、広告を出すのに最適かなと思います。

 Google 広告(旧Adwords)の設定は長くなるので省略しますが、IAMに関するキーワードに対して広告を出すようにしています。なおキーワードに対してAWSが入っても問題ないのですが、広告本体にAWSなど商標を含む文言が入ると広告審査が必要になるようです。今回は面倒くさいので、AWSの文言を入らないようにしています。

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Google 広告の運用

 職場でとなりの部署の人がGoogle 広告を含め、いろいろな広告の出稿の運用をしているのを見て、なんか面白そうだなと思ってやってみたくなりました。が、正直なかなか難しいです。端的にいうと、次のような状況です。

  • 広告クリックからのコンバージョン率が低い
  • 広告クリックの単価が高い
  • 上記の結果、費用対効果で大幅な赤字

 1つ目のコンバージョン率ですが、2〜3%です。冷静に考えると、広告のコンバージョン率はこれくらいのような気もします。改善策としては、購入する可能性がキーワードから流入させる。そして、クリック先のページ(商品ページ)で、商品の魅力をアピールするの2点になります。なおクリック率に関して言うと、IAMという単語での表示・流入数が多いです。しかし、クリック率は低いです。これに対して、IAM 設計やIAMロールといった複合ワードは検索数・表示回数は少ないもののクリック率が高くなります。広告単価は同じなので、その後のコンバージョン率をみながら、どちらかに絞るか検討中です。
 2番目と3番目の問題ですが、端的にいうとコンバージョンの売上より、広告費の方が高いということです。キーワードの選定を考えて、クリック単価の低いものを探したり、先述のようにコンバージョン率が高くなるような商品ページにするなどが考えられます。あと、『 IAMのマニアックな話』など書名そのもので検索されたケースがあります。その場合、クリック率が高いのですが、広告みなくても来てくれる層なので、ひたすら類するキーワードを広告の除外キーワードに設定し続けています。

新しいGoogle アナリティクス本

 そんな訳で自分の商品を持つことにより、より実践的にGoogle アナリティクス(GA)や広告の運用を試すことができるようになりました。GAについては何となく知っていたのですが、細かい設定をしようと思うと知識不足を実感しました。また広告運用についても机上の知識しか無かったので、自分の財布を痛めながら学べるようになってきました。
 とは言っても、やはり最初に体系的に学んでおくほうが効率が良いです。GA本はいろいろありますが、最近お勧めの本がでます。(※ステマ)

徹底活用 Google アナリティクス デジタルマーケティングを成功に導く解析・改善のための操作ガイド
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 実は私が所属するNRIネットコムのデジタルマーケティング・チームが執筆した本です。NRIネットコムは、日本で唯一のGoogle アナリティクス360のプレミア セールス パートナーで、技術的にもかなり高度なことをやっています。そのメンバーがエンジニアもエンジニア以外にも役立つ本を書いたのでぜひ読んでみてください。

紹介記事を書きました。
Google アナリティクス本だけど、アナリティクスだけでない。『徹底活用 Google アナリティクス』が出ます

まとめ

 最後は『徹底活用 Google アナリティクス デジタルマーケティングを成功に導く解析・改善のための操作ガイド』のステマで終わりましたが、自分の商品を持つことにより、より自分ごととしてGoogle アナリティクスを使えるようになりました。もうちょっと、ちゃんと学んでみようと思います。
 今のご時世、何でもWebにつながっています。Google アナリティクスは、実はWebの測定以外にも様々なものを測定できます。その辺、身につけたいですね。

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