プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

質より量が好ましい理由 "絶対達成する部下の育て方―稼ぐチームに一気に変わる新手法「予材管理」―"

Dart Board
 タイトルがアレなんで全然期待していなかったのですが、意外に良かったです。営業の話なんですが、肝となるのが予材(見込み案件+仕掛り案件を合わせた造語)を予算の2倍にしろということです。その為に、営業は今までの2~4倍外に出て行けという話です。質より量です。質を上げる為の努力は、とりあえず数倍回ってから考えなさいということです。そして、無理と思われる量をこなそうとしたら、必然的に無駄がなくなりますよという話です。


 私も質より量という考え方は、実は圧倒的に賛成です。事実かどうか解りませんが、次のような実験があったようです。
質より量に学ぶ - Radium Software

ある陶芸クラスでのこと,最初の授業において,教師は生徒をふたつのグループに分けた。一方のグループは作品の「量」によって評価を行うとし,もう一方のグループは作品の「質」によって評価を行うとした。

~略~

すべての授業が終わり,さて評価は,となったとき,少し奇妙な事実が判明した。提出された作品のうち,最も高い質を持つものは,すべて「量」グループから提出されたものだったのだ。

~略~

「質」グループの生徒たちは,最高の作品を作り出すための理屈立てにばかり時間を費やしてしまい,結果的に質の高い作品を生み出すための技能を身に付けることができなかった。


 私もたまにどんな本を読んだら良いですかとか、コーディング上達するにはどうしたら良いですかと聞かれます。そんな時は、なんでも良いからとりあえず年間100冊読めとか、とりあえず何かアプリを作って公開しろとか伝えています。程度の差はあれ、目標を持って繰り返していたら上達するもんなんです。それをあれこれ悩んで少ししかやらないので、上達せずに更に悩むのです。
 ということで、悩む暇があったらLet's Try!!


でも、質より量を履き違えて炎上プロジェクトに人を大量に投入するのは止めてくださいw 心よりお願いいたします。