プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

価格設定は、何を売りたいかの意思表明そのもの

 気がつけば、長らくブログを書いていませんでした。ブログは通勤中に書くことが多かったのですが、テレワークがメインとなり、何となく書く機会を逸していました。自分の頭の整理のためにも、再開していこうと思います。復帰一弾目は軽いものとして、BOOTHでの技術同人誌の販売で気が付いたことを書いています。

技術同人誌のオンライン販売

BOOTHというプラットフォームを使って、『佐々木拓郎のオンライン本屋』というひねりも何もない店名で技術同人誌を販売しています。2019年9月からなので、かれこれ3年ですね。ここでは、今まで書いた技術同人誌を、ダウンロード版 or 紙+ダウンロード版で販売しています。

takuros.booth.pm

オンライン販売の物理本の販売について

 BOOTHでの物理本の販売は、送料がかかります。1回の配送に400円です。Amazonの送料無料という文化に慣れた身には、なかなか痛い金額です。これはBOOTHが悪い訳ではなく、送料無料を実現できているAmazonが驚異的なだけではありますが。当然ながら、物理本の販売に比べて、送料の掛からないダウンロード版の方が、ずっと売れ続けていました。正確な数字は計測していないですが、物理本とダウンロード版の比率は2:8くらいの比率です。圧倒的にダウンロード版が売れていました。他のBOOTH出店者に聞いても、ほぼ同様の傾向だったようです。

価格設定を変えると売れ行きが変わる

 価格設定としては、物理本(+ダウンロード版)は、1,500円+送料400円。ダウンロード版は物理本がない分、それより安くしないとと考えて、1,200円で設定していました。ある時に、自分が売りたいのは物理本なのだということに気が付き、価格設定を変えてみました。
 どうしたと思います?物理本を安くするのではなく、ダウンロード版の価格を1,500円に変えてみたのです。送料の差はあるものの、物理本+ダウンロード版で1,900円です。それに対して、ダウンロード版は電子ファイルのみで1,500円。この施策だけど、物理本とダウンロード版の比率が、ほぼ5:5のイーブンになりました。
 更に、セット買いが増えました。BOOTHの送料は、他の商品と一緒に配送の場合も送料400円です。そうなると、多く買うほど相対的に送料が安くなります。ショップでは、AWSのIAM本とセキュリティ本と続きのものを売っているので、どうせならセットで買おうという人が増えました。クロスセルが実現できるようになったので、1回あたりの売上額が増える結果となりました。価格設定一つでこれだけ変わるものなのかと、正直かなり驚きました。

まとめ

 ということで表題につながるのですが、商品の価格設定は思った以上に意味があります。売り手は何を一番売りたいのか考えて、それを実現する価格を設定する必要があります。売りたいものの価格を単に下げるのではなく、相対的に一番オトクという形を実現することも有効です。いや、マジで価格設定は大事です。
 続編早く書けという声を沢山頂いているので、できるだけ早く出せるように取り組んでいます。もうちょっとだけ待ってくださいね