プログラマでありたい

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技術書典17 オフラインに新刊『AWS の薄い本の合本 Vol.01』とともに出展してきました(売上報告)

 2024年11月3日に池袋サンシャインシティで開催された技術書典17 オフライン開催にブース出展してきました。今回は、会社の同僚合計7人と書いた合本を引っ提げての参加です

新刊について

 今回の新刊については、こちらのエントリーで紹介しています。AWSに関係したテーマで、7人が1章づつ合計112ページの合本です。私は、S3を安全に使うをテーマに、10のお約束と題して1ページ1トピックで解説しています。それプラス、前書きとしてのS3の概要説明とまとめで15ページです。このページ数にまとめるのは、正直難しかったです。面白いテーマだと思うので、そのうちS3の薄い本(100ページ)を書きます。

各章のテーマ

 それぞれの章の内容については、執筆者がブログエントリーを書いています。どれも面白いテーマ選定だと自画自賛ですw

第 1 章 S3 を安全に使うための 10 の約束 (執筆: 佐々木拓郎)

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第 2 章 Security Hub を最大限活用するためのポイント (執筆: 大林優斗)

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第 3 章 IAM ベストプラクティスと CDK による効率化ガイド (執筆: 志水 友輔)

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第 4 章 CloudFormation StackSets でマルチアカウント統制 (執筆: 西 内渓太)

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第 5 章 1 コンテナで複数プロセスを起動し正常終了させる (執筆: 浮田博揮)

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第 6 章 マルチステージビルドで学ぶ Docker のイメージ軽量化 (執筆: 小山ちひろ)

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第 7 章 クイズで学ぶ AWS の機能と歴史: 厳選「機械学習」編 (執筆: 小西 秀和)

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当日の売れ行きと考察

 さて、皆さんお待ちかねの売上報告です。今回は事前にちゃんと告知していたこともあり、比較的順調な売れ行きでした。全部で195冊売れて、そのうち117冊は新刊です。ちょうど6割くらいが新刊ですね。共著者たちの今後のモチベーションにつながるので、しっかりと新刊が売れて良かったです。既刊の動きをみると、やっぱりIAMのマニアックな話が強いです。一方で執筆してから5年が経過しているので、そろそろ改訂せねばという状況です。今ある物理本がなくなっても増刷せずに、次は改訂版として新たに作る予定です。物理本の在庫はあと10部くらいなのですが、改訂がいつできるかは悩ましいところです。

時間 IAM本 セキュリティ
データ分析
設計本
昔話 データ分析
性能本
合本
(新刊)
合計
11:00
3冊
5冊
2冊
2冊
1冊
29冊
42冊
12:00
5冊
3冊
6冊
3冊
2冊
24冊
43冊
13:00
6冊
3冊
3冊
2冊
1冊
22冊
37冊
14:00
6冊
4冊
2冊
2冊
0冊
14冊
28冊
15:00
5冊
0冊
1冊
1冊
0冊
21冊
28冊
16:00
3冊
0冊
3冊
3冊
1冊
7冊
17冊
合計
28冊
16冊
16冊
14冊
5冊
117冊
195冊

過去開催回との比較と今後の展開の検討

 過去に出展した回の売れ行きと、技術書典全体の来場者数の推移をまとめてみました。新型コロナ前の最後の物理開催回である技術書典7は、1万人近くに人が来場しています。その後に物理開催を再開した14以降は、入場数の制限もあり2千人超の来場者で安定しています。自分のサークルの場合、雑に計算すると来場者の5%くらいに興味を持たれると言えるようです。これを10%の人が対象になるようなテーマを扱うのか、深耕(同一テーマでバラエティを増やす)するのか、このあたりがサークル主としての思案のしどころですね。

 個人的には、技術書典は自分の中で新しいトレンドを知る場所と位置づけています。今まで長いあいだAWS関連の本を書いてきましたが、そろそろ新機軸を打ち出してもいいのかもですね。AWSについては合本で出しつつ、自分の単著は新テーマに挑戦するという選択肢ができたのが、今回の技術書典の収穫でした。

時間 技術書典7 技術書典14 技術書典15 技術書典17
11:00
151冊
43冊
24冊
42冊
12:00
94冊
37冊
23冊
43冊
13:00
82冊
48冊
30冊
37冊
14:00
43冊
25冊
49冊
28冊
15:00
45冊
22冊
26冊
28冊
16:00
36冊
11冊
4冊
17冊
合計
451冊
186冊
156冊
195冊
来場者数
9,700人
2,100人
2,200人
2,600人

次回に向けての準備

 技術書典への物理出展は、今回で5回目です。わりと手慣れて来ましたが、まだまだ抜け漏れが多いです。今回準備を忘れていた事項を、次回に備えて箇条書きで残しておきます。

  • テーブル背後に設置するポスタースタンド(200cm以内)
  • 新刊があることを強調して告知する方法
  • 委託販売をする際には、それが解るようにする方法
  • 商品説明のポップ


まとめ

 今回の技術書典の挑戦は、会社の同僚と合本を出すということでした。売れ行きも好調で、同僚も次回以降に向けて、よりやる気が出ているようです。また、技術書典への出展へのノウハウも継承できたのじゃないかなと思います。個人的には大成功だと思っています。心残りとしては、単著の新刊を出せなかったことなので、これは次回に向けて計画的に進めていきます。可処分時間をどう増やすか、そして執筆に向けるかの戦いなんですよね。

 ということで、新刊『AWS の薄い本の合本 Vol.01』をよろしくお願いします。2024年11月17日まで、技術書典オンラインで物理本+電子版を送料無料で購入できます!!

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