プログラマでありたい

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IoTは製造業とユーザをダイレクトに直結する

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 昨日、オフィスグリコについて書いていて考えていたことがあります。メーカーであるグリコにとって、あの販売形態は重要な意味があるのではないかという点です。一般的な流通形態は、卸売店・小売店を経由してエンドユーザである消費者に届きます。オフィスグリコは、ロジスティクスの具体的な事は知りませんが、限りなくメーカーとユーザを直接結びつけています。このことは、恐らく大きな意味を持つようになるのではと思います。

 実は、この構造は最近のIoTでも同じなのではと思います。IoTが注目されている点は、機器にセンサーを付けることによって今まで集めることが出来なかったデータを収集できることにあります。一例をあげれば、AppleWatchのようなもので、一日の脈拍や運動量というデータを集めることができます。まだ、それほど進んでいませんが、家電にセンサーを付けることにより、その家電が実際にどう動いたか(頑張ってプラットフォームを作れば)集めることができます。冷蔵庫やクーラーの稼働状況を可視化するということも可能ですね。
 このIoTは、別の側面から見るとメーカーとユーザを直接結びつけることになります。今までであれば、製品がどのように使われているかは、アンケートを取ったり、サンプリングして観察するくらいしか方法がなかったです。これが、直接メーカーが確認できる可能性が出てきているのです。これは大きな意味があるのではないでしょうか。例えば、コマツが車両にセンサーやGPSを付けて出荷することにより、製品保守の向上だけにとどまらず需給予測や市況判断まで出来るようになりました。
 こういった事例がどんどん出てくるのではと思います。つまりメーカーがサービス業に転換する可能性です。そうなると、世の中の仕組みがどう変わるのか。どこが儲かるようになるのか。その辺り、考えています。この前、「データの見えざる手」を読んで、IoTやセンサーの何たるかが少し解ってきて、俄然興味がでてきています。


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オフィスグリコの規模