プログラマでありたい

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106歳までの定期保険

 久々に保険ネタ。最近街中で増えている無料の保険相談窓口。独立系の保険プランナーが、数十社の中からお薦めの保険を勧めるという奴です。店の前で人待ちしてたら勧誘されたので、このエントリーを。
 話の流れとしては、年聞いて家族構成聞いて保険の加入の有無や種類を聞き出して、貴方に最適な保険はこれですよと勧めてきます。私は子供が出来たタイミングで20年満期の定期保険に入っているのですが、そこの保険相談所では終身保険を勧められました。曰く定期保険は更新時に保険料が跳ね上がると。確かに20年後に保険に入りなおしたら、保険料は5倍くらいに跳ね上がります。終身保険だとまぁ3倍くらいでずっと保障してくれるでしょうね。
 でも考えてみましょう。20年後に同じ補償額が必要でしょうか。私は定期保険の入る目安は子供が産まれた時で、期間は20年で充分だと思っています。なぜなら成人まで育てられれば、後は何とかなるだろうという考えからです。ですので50代になった時に今と同額の死亡保険金はいりません。それ以前に、今の終身保険は入る必要がないと思っています。


 そもそも論ですが、終身保険って何物なのでしょうか。実は定期保険のバリエーションの一つです。106歳(女性は109歳)で満期の定期保険を60歳までに保険料を全部払ってしまうというものです。これ以上でも以下でもないです。終身保険は一生保障されるので安心感がありますね。当たり前です。一生分(106歳or109歳)の保険料を、先に払ってしまうのですから。それでも終身保険、あなたは入りますか?
 一応フォローしておくとバブル期等は予定利率が極めて高く、その予定利率がずっと続く終身保険(養老保険)は有利な商品でした。バブル崩壊後に生命保険が逆ざやで苦しんでいたことからも解りますね。(その結果、保険会社がバタバタ潰れていったのも事実ですが)


 ってな話を保険屋さんとしてたら、さっさと次のお客さんを探しに旅立たれていかれました。生命保険は家の次に高いと言われる買い物です。一度、じっくり考えてみるのも良いのでは?ライフネット生命の社長さんの本はお薦めですよ。


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