昔、アメリカの投資サークルで勉強会していた時の資料が出てきたのでメモをかねて。
この回の資料は「Smart Couples Finish Rich: 9 Steps to Creating a Rich Future for You and Your Partner」を元に夫婦で投資計画を立てていくにはと言う内容でした。カップル向けですが、もちろんシングルにも有用なことを沢山学びました。(この本は、「かしこいカップルが最後に笑う」というタイトルで邦訳されています。)
以下、勉強会の内容です。
- 「お金」について学ぶ
- 金持ちでなくても投資はできる
- 自分の価値観のあるところにお金を費やす
- 現在地の確認 B/S,P/Lの作成
- リタイアメント・バスケットを築く
- 税引き前収入の15%を貯蓄・投資に向ける
- ラテ・マネーファクターを使う
- 「七日間の財務チャレンジ」
- 1週間の間、使ったお金をすべて書き出すこと
- いつもと同じようにお金を使うこと(日常の無駄に気がつく)
- 「七日間の財務チャレンジ」
- セキュリティーバスケットを築く
- 毎月の支出の3ヶ月分は、現金でもっておく
- 生命保険に入る(子供がいる場合)
- ドリームバスケットを築く
「お金は大切だが、究極の目的ではない」
簡単にまとめると、現状の認識をした上で、最終的なゴールを設定し、その為には幾ら必要かというのを導き出すのが目的です。よくある投資セミナーのように、どういった投資先が有利かといった話ではありません。
ちなみにこの中で秀逸な話が2点ありました。
一つ目は、投資の一番の味方は時間だということです。
下の表は、毎年2,000ドルづつ投資した場合のケースです。金利は10%で計算しています。
ビリーは、14歳から18歳まで2,000ドルづつ合計10,000ドル投資しました。次にスーザンは19歳から26歳まで合計16,000ドル投資しました。そしてキムは27歳から65歳まで合計78,000ドル投資しました。その結果はなんと、ビリーが117万ドル。スーザンが101万ドルで見事にミリオネアになりました。一方キムは80万ドルでミリオネアになれずです。毎年コンスタントに10%の利率や、税金無視といった現実離れしたファクターがありますが、投資をするには早ければ早い程良いということが解ります。ちなみに、私はこの計算シートを見た時は27歳でした。何ともやりきれない気持ちになりましたw。しかし、行動するのに遅すぎることはないはずです。
次はラテマネーの話です。ラテマネーって何かというと、日常で使う何気ない出費です。例えばスターバックスのラテ。数ドルくらいなのですが、積もり積もったらどえらい金額になるという話です。下記のシートは、平日に毎日500円くらい無駄遣いしているという前提で、それを積み立てて運用したらどうなるかを計算してみました。
利率は1%と5%、10%ですが、それ以前に23歳から65歳まで細かい出費を積み上げたらとんでもない金額になることが解るでしょう。500万円ですよ、500万円。お昼に買ったスターバックスのコーヒーが500万円と考えたら、ちょっと飲むのを躊躇しますね。まぁこのラテマネーの説くところは、別に全てを節約しなさいと言っている訳ではなくて、本当に必要かどうか、またそれを積み重ねたらどうなるのかを考えた上で選択しなさいということです。例えばスタバのコーヒーではなく、インスタントのコーヒーに変えたらどうかと考えるように促しているのです。私の場合はこれを読んで、コーヒーやお茶は自前で入れるように変えました。その代わり、外に飲みに行く習慣は変えていません。私にとって重要なことの一つだと思っているからです。
投資の話となるとすぐ利率がどうだとかの話になるのですが、まずは複利とラテマネーを知ることから始めては如何でしょうか?
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