記事を読んで脊髄反射的にエントリー。私も、この本を読みましたが、割と良いと思います。気になるのが、書評中の下記の下りです。
とりあえず払ってて損はない!〜『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?』 細野 真宏著(評者:麻野 一哉)【奨】
もちろん早死にすれば、別だ。しかし、平均的な寿命であれば、こうなる。しかも、インフレ対応だ。民間の年金保険だと、そうはいかない。いくらインフレになっても、初めに提示された額だけになるし、そもそも、1.7倍というリターンはありえない。
国民年金を20〜60歳までの長期の投資と考えれば、元本が1.7倍になったからと言って驚くほどでもないでしょう。毎月積立で40年間運用した場合、元本が1.7倍になる利率の分岐点は2.5%弱。今の低金利の時代ですとかなり高い利率に見えますが、歴史的に見たら平均を下回っているくらいです。バブルの時は定期預金に10年預けるだけで、元本の2倍になったものです。(参考:国債利回り)
低金利の時代が10年も続いたら、一般的な感覚では元金が2倍になるというのはあり得ない話と捉えられるようになるんですね。そこが面白いと思いました。この辺り、行動経済学等にも密接に関係しているかもしれませんね。
年金の話に戻すと、利率の部分以外に着目したら、年金は制度的にインフレに強いといった長所もあるので有利な商品だと思います。
「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)
posted with amazlet at 09.05.11
細野 真宏
扶桑社
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