銀行の中の人ってどんなだろうと思って2冊の本を読みました。
銀行員という職業―その素顔を垣間見る
実録!!闇金融道 (宝島社文庫)
実は私は学生時代の就職活動は、銀行をメインに考えていて殆ど決めかけていました。ただ、ゼネラリストとして生きるより手に職を付けたいなと思いシステムエンジニアの道に変更しました。まぁシステムエンジニア(プログラマ)としてそれなりに色々な経験が出来て、いざとなったら何とか出来るという自信も付きました。ですので、今でもその選択は間違いではなかったと思うのですが、もしもあの時銀行員になっていたらどういう道を歩んでいたか興味はあります。
銀行のシステムや制度について語っている本は多いのですが、中の人が語る本は少ないので銀行員という職業は中々良かったです。ちなみに闇金融道の方はたまたま隣にあって一緒に選んだだけです。消費者金融の中の人の声を聞きたければ、「サラ金嬢のないしょ話」の方が良いですね。
さて銀行員の話なのですが、読んでいてちょっと悲しくなりましたね。著者自身もそうであるように銀行員になる人は、基本的に優秀な人ばかりです。それが入ってしまうと考えることは基本的に自分の銀行内のことばかり。著者自身も、他の人たちを内向き人事向きの思考ばかりすると嘆いていたのですが、その著者自身も文章の端々に自行を世界の中心に据えた考え方がにじみ出てきます。
他行担当の融資を取ったとか取られたとか、マクロ的に考えてみればどっちも同じことなのですが、そこで優秀な人材がしのぎを削りすぎるのもどうなのかなと思いました。もちろん競争が行われサービスが切磋琢磨されることは望ましいのですが、サービスの差を余り付けようが無い所に優秀な人材を配置しすぎるのもどうかなと思います。日本の電報が無駄に進化しすぎているように。。。
まぁ日本内でしか勝負が出来ないSIerに所属する私が言うのもなんですが、組織の論理に埋もれない人間になりたいものです。
※タイムリーに面白いスレがありました。
銀行員だけど質問ある? 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww
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