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無利子非課税国債と永久債と

 最近にわかに浮上してきた相続税がかからない無利子非課税国債。もし導入されたら、タンス預金やらアングラマネーが動き出し経済が活発化するという期待があります。実際の所、どうなのでしょう?日本の相続税率は、1億〜3億円で40%。3億以上で50%となっています。それでは、1億円以上の金融資産を持つ人はどれくらいいて、総額はどれくらいなのでしょうか?
年齢階層別の金融資産保有割合をグラフ化してみる
2005年の富裕層マーケットは81.3万世帯、167兆円
 上記の資料を信じるならば、100万世帯以下で総額200兆円くらいの模様です。でもねぇ、この人達が持っているお金は、銀行の預金より株や投信等のリスク資産が多いんじゃないですかね?それが無利子非課税国債の方に流れたら、逆に株価は下がるんじゃないでしょうか?まぁ、個人的には古今東西聞いた事のないこの政策、どんな結末になるか面白そうなのでやって欲しいとは思います。あっという落とし穴があるんじゃないかなと思います。


 ちなみに変わった国債としては、過去にイギリスが出していた永久国債(コンソル債)というのがあります。これは償還する必要がない代わりに、永久に配当が貰え続けるといった代物です。意味的には株式に近いものがあるようです。国としてのB/Sを気にするならば、こちらの方が良いんでないのという気がします。この辺りの話は、物語(エピソード)で読み解くファイナンス入門に詳しく解説されています。今回の無利子非課税国債の話も森平さんが解説してくれたら解り易く理解出来るのではと期待しています。


物語(エピソード)で読み解くファイナンス入門
森平 爽一郎
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