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技術書典19オフラインに出展してきました。売上報告と新刊「AWSの薄い本7 S3の深淵を知るためにAmazonの奥地に行った」

 少し報告が遅くなりましたが、2025年11月16日、池袋サンシャインシティで開催された技術書典19のオフライン会場にブース出展してきました。今回は、新刊のS3本に加えて、これまでの「AWSの薄い本」シリーズやIAM本2025など、7冊を並べての参加です。

技術書典19



 次回の自分と技術書典に参加される方に参考になるように、最初の2日分の売上速報と、新刊の紹介をまとめておきます。イベント全体の集計は、11月末までのオンライン開催が終わった後に、あらためて別エントリで整理する予定です。

新刊『AWSの薄い本7 S3の深淵を知るためにAmazonの奥地に行った』について

 今回の新刊は、 『AWSの薄い本7 S3の深淵を知るためにAmazonの奥地に行った』 です。
S3は2006年から続くAWS最古参のサービスの一つであり、今もAWS全体の設計思想が一番よく表れているサービスだと感じています。

本書では、

  • オブジェクトストレージとは何か?そして、S3とは?
  • EC2からS3に至るまでの接続経路とネットワーク構造
  • IAM・バケットポリシー・KMSを組み合わせたアクセス制御とセキュリティ設計
  • ストレージクラスやリクエスト課金まで含めたコストの考え方
  • プレフィックス設計やS3 Express One Zoneなどを踏まえたパフォーマンスと最適化
  • 99.999999999%の堅牢性を誇るS3に何故バックアップが必要なのか。またランサムウェアについての私見

といった観点を中心に、「S3を理解すると、AWS全体が立体的に見えてくる」というコンセプトで書きました。設定手順そのものを追うというよりは、「なぜそう設計するのか?」という背景や考え方にフォーカスしています。

techbookfest.org

 S3をちゃんと理解しておきたいインフラエンジニアの方はもちろん、アプリケーションエンジニアやアーキテクトとして「S3の制約を前提にシステムを設計したい」という方にも読んでいただきたい内容になっています。

技術書典19 初動2日分の売上速報

 それでは、みなさんお待ちかね(?)の売上速報です。今回は、技術書典オンライン開始から最初の2日分だけ、ざっくり数字を共有しておきます。全期間を通した最終的な集計は、冒頭に書いたとおり後日まとめます。また、集計も受信メールを元にChatGPTに簡単なスクリプトを書いてもらって計算しているので、例外ケースなど多少の誤差はあります。そのあたりはご容赦ください。

2日間の技術書典での状況

  • 合計:337冊
  • オンライン販売:125冊
  • オフライン会場(技術書典19当日):212冊

 オフライン会場だけで200冊を超えていて、体感としても「常に誰かが立ち止まっている」くらいのにぎわいでした。オンラインも初日からコンスタントに動いていて、会場に来られなかった方がしっかり拾えている感覚があります。また新刊に関しては、会場と同じくらいの売れ行きでした。


新刊S3本の動き『AWSの薄い本7 S3の深淵を知るためにAmazonの奥地に行った』

  • オンライン:112冊
  • 会場:120冊
  • 合計:232冊

 初動2日で232冊と、シリーズの中でもかなり良いスタートダッシュになりました。内訳を見ると、オンライン初日にS3本だけで40冊。オフライン会当日、 会場120冊+オンライン72冊という感じで、オフラインとオンラインがうまく噛み合ってくれています。会場で「とりあえず新刊を1冊」という方が多かったのに加えて、SNSでの告知を見てオンラインで買ってくださった方もかなりいた印象です。

既刊の動き

 既刊についても、ざっくり数字を出しておきます(いずれも初動2日分の合計です)。

  • ① IAM初代本:19冊(全て会場)
  • ② アカウントセキュリティ本:8冊(全て会場)
  • ③ データ分析基盤設計本:9冊(オンライン2/会場7)
  • ④ 昔話本:11冊(オンライン2/会場9)
  • ⑤ データ分析基盤性能本:7冊(オンライン1/会場6)
  • ⑥ IAMのマニアックな話 2025:51冊(オンライン8/会場43)

 新刊S3本をきっかけに「せっかくだからIAM本も」「分析基盤の本もまとめて」という形で、既刊だけで合計100冊強動いてくれました。シリーズ全体として見ても、かなりありがたい数字です。

初動を眺めてみての感想

 今回の初動を眺めていて感じたのは、初代IAM本とIAM2025の売り方を工夫することによって、初代IAM本の動きがよくなったことです。具体的な工夫としては、下記をポップおよび口頭での説明をしました。

  • IAM本を2冊並べて展示する
  • 2冊の役割の違いを伝える。初代IAM本は、個々のIAM設計の話。IAM2025は、組織としてIAMをどう扱うかの話

というあたりです。これにより、2冊同時に購入される方や、自分に必要なのはIAM本だと購入される方が多かったのが印象的でした。

これまでの技術書典オフライン会との比較

時間 技術書典7 技術書典14 技術書典15 技術書典17 技術書典18 技術書典19
11:00
151冊
43冊
24冊
42冊
62冊
42冊
12:00
94冊
37冊
23冊
43冊
55冊
44冊
13:00
82冊
48冊
30冊
37冊
48冊
51冊
14:00
43冊
25冊
49冊
28冊
47冊
40冊
15:00
45冊
22冊
26冊
28冊
24冊
19冊
16:00
36冊
11冊
4冊
17冊
19冊
16冊
合計
451冊
186冊
156冊
195冊
264冊
212冊
来場者数
9,700人
2,100人
2,200人
2,600人
2,800人
2,400人

※集計漏れ等もあり、数字が一致しないところがあります(合計値が正しい)

次回以降に向けてのメモ

 備忘録も兼ねて、次回以降に改善したいポイントを簡単に残しておきます。

  • S3本とデータ分析基盤本の3つを一つのストーリーで説明する
  • 机上の価格表に、本の説明を記載する
  • ワンオペはしんどい

 物理出展も6回目を超えて、だいぶ慣れてきた一方で、毎回なにかしら反省点が出てきます。こうやって少しずつブースの完成度を上げていくのも、技術同人活動の楽しさのひとつだなと感じています。

まとめ — S3本、引き続きよろしくお願いします

 ということで、技術書典19の初動2日分の売上速報と、新刊S3本の紹介でした。
S3まわりで悩んでいる方、S3の設計をちゃんと整理しておきたい方、あるいは「AWSのことをもう一段ちゃんと理解しておきたい」という方に、ぜひ手にとってもらえれば嬉しいです。
 技術書典オンラインの会期中は、物理本+PDF版のセットをオンラインでそのまま購入できますし、会期終了後もBOOTHで頒布を継続する予定です。

techbookfest.org

booth.pm

 残り会期と11月末の最終集計に向けて、引き続き見守っていただければ幸いです。