プログラマでありたい

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Kindle買ったら、テルマエ・ロマエを読め!!

 先日発表されたKindle日本版。順調にAmazonのKindle Storeもオープンして、iPad版Kindleも日本のアカウントが使えるようになりました。さっそく面白い作品がないか探してみました。そしたら面白いことに気が付きました。
 同じ作品でも、巻によって値段が違うのです。その傾向が顕著なのが、漫画。例えば、テルマエ・ロマエだと1巻が215円。2巻目以降は、429円。1巻目だけ半額なのです。


 電子書籍の特性を考えた上手い戦略だと思います。電子なので基本的には1冊うれても100冊うれてもコストは同じ。だったら多少安くても多く売れた方が圧倒的に儲かるのです。そして、漫画のような続きものは、1巻が売れなければ2巻以降は売れないのです。だったら1巻を手軽に買ってもらった方が全体で考えれば儲かると。まぁディアゴスティーニの創刊号とほぼ同じ理屈ですね。恐らく今後は時期限定のキャンペーンのようなものもどんどん出てきて、なるべく消費者の購買意欲を刺激する方法が出てくると思います。また値段も下がってくると思います。楽しみですね。


 さて本題のテルマエ・ロマエ。これが滅法面白いのです。よく発明は異質のものの結びつけと言われます。テルマエ・ロマエは、ローマ人と日本人の風呂を結びつけているという飛び抜けたアイデアによって産み出されています。風呂の話でここまで面白く出来るのかと驚愕をうけました。まさに発明と呼ぶに相応しい作品です。ここ数年の漫画の中で一番おもしろいと感じました。百聞は一見にしかずです。無料で第一話目を読めるので是非読んで見てください。
 そういえば、むかし塩野七生さんのエッセイかなにかでローマ人は昔は風呂好きだったのに今のイタリア人はと愚痴ってたのがあったような気がします。何気ないちょっとした一言に面白いモノを生み出すヒントがあるのかもしれませんね。