近頃の子供手当絡みで、その前身の児童手当、乳幼児手当ってどうなだっけなぁと思って、これ読みました。「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」自民党時代にそれに関わった猪口さんの著書(+勝間さん)があったので読んでみました。全体をとおして、第二次ベビーブームの人たちが出産適齢期の今のうちに何とか手を打っておかなければもう手遅れになるという危機感を基に、真摯に対策を打とうとしたことが見えてきます。
個人的には手遅れなんじゃないかなぁと思っていますが、立場上無理でしょうし知りつつも頑張っている姿には好感をもています。尚、無理なんじゃないかなぁと思う理由については、「人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか 」をご参照ください。人口の変動はタンカーのようなものなので、急には曲がれないのです。(ちなみに卒論については、少子高齢化と労働問題について書きました。もう10年以上前の話ですがw)
ちなみに賛否両論というか否定的な意見が多い子供手当の話ですが、私は良いんじゃないかと思っています。もう子供を各家庭だけの力で育てるのも難しいですし、そろそろ政治の方向も老人福祉ではなく子供へ焦点をあててもよいと思っています。もちろん今想定している制度は穴だらけだと思いますが、それはこれから埋めていけば良いのです。政治の役割は、基本的には民間の邪魔をしないこと。そして民間に出来ないことをすることだと思っています。ということで、くだらない足の引っ張りあいを止めて、さっさと本質的な議論をして欲しいです。(ちなみに私は所謂無党派層です。選挙ごとに政策を見て投票しています。)
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こむずかしい。。。
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