「ウェブ2.0」はなぜ、もうからないのか
勝間さんの視点のWeb2.0がよく解る良記事。また、はてなのブクマに、Web2.0の定義について不満がたらたら出ているのもよく解る。そもそもWeb2.0という言葉自体、ティム・オライリーは意図してバズ・ワードになるように意図して作った言葉じゃないのかな。ティムがWhat Is Web 2.0の定義を投げかけた時の様子をよく覚えている。ネット上のアーリーアダプターはこれは1.0だ2.0だという議論を盛んに繰り広げていた。実はティムは、これがWeb2.0だという定義をしつつも、これはWeb2.0ではないという定義はほとんどしていない。議論の余地をわざと残す上手いやり方だなと思う。ちなみに、その後に出て来た梅田さんのウェブ進化論も、出したタイミングが絶妙だったと思う。シリコンバレーの日本人達は、ティムのWeb2.0で自分でも何かが出来ると思い出いそわそわし、梅田さんのウェブ進化論で何かをしなきゃという確信を持った。事実、当時は現地の日本人の技術者の間で、雨上がりのタケノコのように勉強会が立ち上がっていた。
って、今頃Web2.0の話なのですが、私の中でのWeb2.0は「分散」。マスコミや既にオーソライズされた権威に対して、市井の人々でも場合によっても対抗出来るというのが私のWeb2.0。集合知に近いかもしれませんね。まぁ、当時で考えれば情報に価値があるというのが、パラダイムシフトだったのかもしれませんね。