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プログラマになりたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

AWS書籍活用術 JAWS-UG初心者支部第一回に登壇してきました

aws

 先日、JAWS-UG初心者支部の第一回に参加してきてAWS書籍活用術というタイトルで登壇してきました。

www.slideshare.net

JAWS-UG初心者支部と登壇の経緯



 JAWSUG大阪時代から何かとお世話になっている青木さんが、東京で初心者向きの支部を開設するという話を聞きました。AWSの本を執筆した関係や仕事でAWSの導入を行っていることもあり、初心者が疑問に思うことや求める事について興味がありました。そういった理由で、お手伝いしますよと伝えていたところ、第一回目から声を掛けて頂いた次第です。

発表内容について



 依頼されたテーマは、AWS書籍の活用術です。内容としては、AWS本の紹介とそれを使った勉強方法とのことです。AWS本については世の中に出ている本は大体おさえているので問題ないのですが、勉強方法は少し悩みました。私は、世間一般に比べるとかなり本を読むのが好きです。一方で、技術書を熟読して勉強するかというと、あまりしません。ざっと読んで、大体の内容を押さえておいて、必要なところだけゆっくり読んで試すというスタイルです。
 そのスタイルは良し悪しがあります。飛ばして読むので、体系的な理解が進まない恐れもあります。ただ、自分が実践していない一般論を話しても仕方がないので、ある程度誤解をうむ可能性がある自分のスタイルを紹介することにしました。なお、一般書を含まて読書論については何回も書いているので、下の方のリンクを参照してください。

感想



 一回目ながら予想以上の参加者に驚きました。また、Twitterやアンケートでのフィードバックが多く、登壇者としてもありがたかったです。感想の中には、読んでいる本の著者と会えて感激という言葉を頂きました。実体はただのおっさんですが、虚像でもイベントの盛り上がりに役立てて良かったです。
 また懇親会の参加率および雰囲気も良かったです。参加者の大半がJAWSUGに初参加ということもあり、懇親会でも初対面の人が多かったです。古参の勉強会の懇親会はメンバーが固定化しがちな側面があるので、なかなか新鮮でした。
 運営面でも、今回の立ち上げメンバーは運営初心者です。私は横で見ているだけでしたが、試行錯誤しながらもどういった支部にしたいかというビジョンが明確で、パッションもあふれていました。かなり大変だったと思いますが、まずは第一回目大成功だったと思います。ありがとうございました。


Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド  一番大切な知識と技術が身につく

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  • 作者: NRIネットコム株式会社,佐々木拓郎,林晋一郎,小西秀和,佐藤瞬
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2015/03/25
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See Also:
「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の目次
『Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド』を書きました
今まで読んで良かった本 100冊
読書のコストの話。或いは電子書籍が本の頁数を変えるかもという予想
社会人向けに本の選び方について一言
「読書について」を読まずに本を読むべからず
本の読み方がもう少し上手くなるの5つのTips

参照:
JAWS-UG初心者支部を立ち上げました_2015年5月14日 - yuka_rin’s blog
AWS初心者に贈る〜AWS関連コンテンツを使い倒そう_20150514 #jawsug_bgnr #jawsug @applebear_a…
re:invent へ行こう ~ 仲間作りのワークショップ - JAWS-UG 初心者支部 第1回
https://niheitokyo.s3.amazonaws.com/Create_Account_SPL.pdf?AWSAccessKeyId=AKIAJ5HSIYX72QFVIYVA&Expires=1433634920&Signature=mlnAlVCzAzTxFSdm7EhWvAkidJg%3D
JAWS-UG初心者支部【第1回】 #jawsug_bgnr - Togetterまとめ

『Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド』の執筆陣の登壇予定

 発売後1ヶ月を迎えた『Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド』です。以前、販売好調で、増刷に向けていろいろ準備をしています。さて、ぼちぼち勉強会等にお呼ばれして、発表する機会が出てきました。決まっている範囲で、紹介します。

第一回JAWS-UG初心者支部勉強会 2015年5月14日(木)



jawsug-beginner.doorkeeper.jp

 第一弾は、新規発足のJAWS-UG初心者支部です。テーマはAWSを学ぶ上で、書籍の活用方法です。ぼっち歴が長く、ほぼ独習であった経験を伝えようと思います。私が登壇します。

JAWS-UG Osaka 第13回勉強会 「オペレーションじょうず」 2015-05-23(土)



jawsugosaka.doorkeeper.jp
 ホームグランドのJAWS-UG大阪では、運用特化の会に佐藤さんが登壇します。SIerのAWS運用というタイトルで、レガシーアプリの運用やBeanstalkの導入・運用/BCPの構築・運用、AutoScaling利用時のデプロイ・監視、infrastructre as codeの実践など、盛り沢山です。私も見守りに参加する予定です。

第67回 Ruby関西 勉強会 2015-06-13(土)



rubykansai.doorkeeper.jp
 Rubyによるクローラー開発技法でお世話になっているRuby関西では、RubyとAWSという観点で、アプリケーションからクラウドを使い倒すという話をしようと思います。今年は、AWSをアプリケーションレイヤーで扱うことに重点を置いていく予定です。これも私が登壇する予定です。

まとめ



 今回は東阪複数の執筆者で書いているので、比較的調整しやすいです。都合あえばどこでも行くつもりなので、ぜひ声をかけてください。今年はアプリケーションとAWSの連携を重点を置きたいです。ということで、アプリケーション系のイベント、特にモバイル関係のところを強化したいです。その辺りの勉強会にあまり参加したことがないので、良いのがあれば是非教えて下さい。

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド

See Also:
「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の執筆環境
「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の目次
『Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド』を書きました
『Rubyによるクローラー開発技法』を書きました
本を書く前に準備したこと、執筆中にしていたこと

WEB+DB PRESS vol.86を読んだ。Atomの衝撃的な事実

技評さんにWEB+DBの最新号頂いたので、さっそく読みました。何か最近いろいろ貰いすぎて申し訳ない感じです。
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特集記事



 この号の特集は、次の3つです。4月ということで、全般的に新入社員を意識しているようですね。

  • チーム開発 6つの心得
  • 実践Atom
  • Docker実践投入

 個人的な感想として、一番驚いたのがAtomの特集で、理解が深まったのがDockerの特集。そして、タイムリーだったのが伊藤さんの連載のReactです。

Atomの衝撃



 この特集の構成としては、Atomとは何ぞやという所から始まって、実際の使い方であるインストールや設定、各言語ごとでの使い方や開発環境としてのAtomと、WEB+DBの読者層の利用想定と一致した内容となっています。
 この中で驚いたのが、何気にAtomとはなんぞやの部分です。今まで知らなかったのですが、Atomはブラウザのエンジンの上で動いていて、HTMLやJavaScript,CSSで構成されているとのことです。今までAtomは利用していて、前著のAmazon Web Services パターン別構築・運用ガイドもAtomを利用して書いていました。使い勝手もよくネイティブアプリだと思っていたら、ブラウザベースのアプリだったとはと衝撃を受けました。
 自分の中でWebベースのアプリであれば、動作感とか多少の制約があって仕方がないよねという固定概念があったのですが、それを粉々に打ち砕いてくれました。これは、もっと研究しないと気付くキッカケになりました。

React



 Atomの衝撃の後に読んだのが、伊藤直也さんの連載であるEmerging Web Technology研究室の「Reactによるフロントエンド開発の変革」です。html+javascriptの可能性を再認識した後に、じゃぁフレームワークをどれを選ぶべきという疑問が湧いてきます。これについては、そもそも作るものであったり、開発する人やチームの状況があるので、一概に正解は無いと思います。Angluer.jsやBackborn.jsなど色々ありますが、3年後にどれが残るかを予想するのは非常に難しいです。
 そんな中で注目しているフレームワークの一つに、Reactがあります。先日、FacebookがiOS向けにReact Nativeを発表したことで話題になっていますが、対象としている領域と考え方の選択が良いと思っています。ReactはMVCでいう所のビューのみを提供します。また、DOM操作の複雑性を排除する考え方があります。この辺り、解り易く解説されているので、是非読んで欲しいです。
 ということで注目のReact。簡単なプロトタイプアプリを作って試してみようと思います。

Docker



 最後にDockerです。私が直接話を伺った中で、一番Docker導入に対しては熱心に取り組んでいる企業は、はてなさんとWantedlyさんです。今回は、Wantedlyの中の人による執筆で、実運用をする上でのノウハウがふんだんに盛り込まれています。
 私自身は、Dockerを使ったベストプラクティスは、まだ見出せていません。巷でよく言われているアプリケーションの可搬性については、それ程困ったこともないです。そんな中でこの記事を読むことにより大分整理ができました。
それは、1コンテナ1プロセスの原則です。一つにのコンテナには、一つにの役割しか担わせないということです。例えば、nginxとrailsが必要な場合、同じコンテナ内に同居させるのではなく、別のコンテナとして構築し連携させます。これで腑に落ちました。疎結合にして、管理を容易にすることですね。Microservicesと同じですね。

感想



 面白かったです。技評に掲載されている記事は、背景の思想とかがしっかり書かれているので、そこの部分が特にありがたいですね。

WEB+DB PRESS Vol.86

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  • 作者: 結城洋志,沖元謙治,足永拓郎,林健太郎,大竹智也,内田誠悟,伊藤直也,中山裕司,hiroki.o,泉水翔吾,佐藤太一,高橋俊幸,西尾泰和,舘野祐一,中島聡,橋本翔,はまちや2,竹原,麻植泰輔,WEB+DB PRESS編集部
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2015/04/23
  • メディア: 大型本
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新社会人に向ける保険の選び方

 全国津々浦々のオフィスビルで展開されているであろうのが、新入社員向けの生命保険の勧誘。社会人になったのだから、「自分で保険に入るのが当たり前」という論調で勧められると思います。世の中のことを何も解っていなかった、幼気な自分もいそいそと加入していました。
 結論を先に言うと、社会人になったからと生命保険に入る必要は、殆どの場合はないです。理由については保険の役割から考えていきましょう。保険の役割は、主に2点です。一つは、病気になった場合の保障です。もう一つは、死亡した場合の残された人に対する保障です。この二つを基軸に考える必要があります。

病気になった場合の保障



 保険の基本的な役割の一つに病気になった場合の保障があります。入院したり手術したりする際に、支給されるお金です。人生の中で、入院・手術する確率は、それ程低くないです。10年くらい社会人をしていると、会社の同僚や友人知人で何人かは入院したという話を聞くことになるでしょう。これに対しての手当てを考えることは、悪いことではないですね。
 問題は、その手当てのバランスです。保険によりますが病気になった場合の保障は、手術に対するまとまった支給と、入院日数×所定の金額という形が殆どです。恐らく後者のケースが多いです。1日あたりの保障額は、5,000円もしくは10,000円という形式が多いのではないでしょうか。
 ここで重要になるのは、入院日数です。例えば1ヶ月入院するとなると、休職中の保障や日々の費用、場合によっては差額ベッド代とかなりの出費になります。このあたりを考えて、保険に入りたくなる気持ちは解ります。しかし、実際のところ何日くらい入院するのでしょうか。ケースバイケースなので答えようがないので、こういった場合には統計を使います。「退院患者の平均在院日数等」によると、32.8日になります。結構、長いですね。しかし、ここに統計の罠があります。平均すると32.8日ですが、30代であれば入院患者の半数は7日以内で退院します。30日以上入院する割合は、1割以下です。つまり、一部の長期入院患者によって、平均日数が延びているということですね。
 7日ということは、1日につき1万円の支給であれば7万円ですね。つまり数十万程度の貯蓄があるのであれば、基本保険は必要ないのです。高額医療がという話もありますが、その辺り日本の医療制度はしっかりしています。ある一定以上の負担にはならないような仕組みがあります。ということで、もしもの入院に備えて月1万円もするような保険に入るのは、効率が悪いことが解りますね。貯蓄がなくて心配ということであれば、共済のような掛け捨ての最低限のものに加入し、その分を貯蓄に回すという方が良いでしょう。

残された人に対する保障



 次に残された人に対する保障についてです。独身の場合は、自分の葬式代だけ手当できれば充分なので、あまり必要ではないですよね。次に、既婚者の場合。配偶者が働いているかどうかでも変わってきます。基本的には、一人で生計を立てられるようになるまでのサポート+アルファくらいで考えるのが良いのではないでしょうか。最後に子供がいる場合、このケースこそが保険を考えるべき人たちです。まぁ新卒の入社したてで結婚しているケースの方がレアなので、残された人のための保障を考える必要がある人は少ないでしょう。

保険を考える3つのタイミング



 では、保険を考えるタイミングはいつなのでしょう。私は下記の3つだと思っています。

  • 子供が産まれた時
  • 家を買った時
  • 定年になった時

 なお、子供が産まれた時以外は、保険を減額の方向で見直すタイミングです。家を買う場合、ローンを組むことが多いと思います。その際は、必ず団信(団体信用生命保険)に入ることになります。これは、ローンを払っている人が死亡等で支払えなくなった時に肩代わりする保険です。つまり住宅ローンがチャラになって、家も残ります。ということで、それまで入っていた保険の保障とかぶるので見直して減額し、住宅ローンの返済に回すべきです。
 定年のタイミングも同じです。保険は働けなくなった場合の保障なので、そもそも働かなくなったら見直すべきです。もっとも定年後まで払い込む必要がある保険に入っている人は少数だと思います。

まとめ



 20歳から60歳まで、毎月1万円の保険に入っていたとしたら、払い込む金額は480万円です。保険は人生の中で、家の次に高い買い物と言われる所以です。資産・家族構成・収入によって生命保険の必要性は違ってきます。焦って入らなくても大丈夫なので、一度じっくり勉強してみましょう。かなり学習にたいして投資対効果の高い分野の1つですよ。

生命保険はだれのものか

生命保険はだれのものか


See Also:
もし私が死んだら?或いは、遺族基礎年金と遺族厚生年金について
生命保険について勉強してみた
勝手に補足。学資保険は必要か?
『本当の問題は死ぬに死ねない時』は、生命保険営業の殺し文句

上級者向けの技術書が少ない理由

 AWS本やクローラー本を出していると、「上級者向けの本は出さないのですか」とよく聞かれるます。残念ながら日本のIT業界向けの出版事情を考えると、なかなか難しいというのが正直なところです。

IT業界向け出版物の市場規模



 難しい理由として、市場規模があります。IT業界で働く人の数は定義次第なので幅がありますが、100万人程度と仮定します。市場の規模は、この母数に対して1人あたり何冊買うかが上限となります。この段階で、コミックや一般書に較べて、著しく小さいことが解ると思います。
 さらに初級・中級・上級とカテゴライズすると、この母数に対して更にフィルタリングすることになります。コミックだと対象年齢はある程度はあるものの、レベルによってフィルタリングすることはないですね。市場規模は下の概念図のとおり、上級者の市場は必ず初級・中級者の市場より小さくなります。
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細分化されたカテゴリ



 この段階で上級者向けの本の厳しさというのが伝わると思いますが、もっと厳しい問題があります。実際のコンピュータ書という市場は、一つのカテゴリではなく複数のカテゴリに細分化されています。例えば、インフラエンジニア向けやアプリエンジニア向けといったざっくりとした分類の下に、プログラミングであればJavaやRubyといった各言語ごとに細分化されます。
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細分化したカテゴリに対応する方法は?



 それでは、どうしたら上級者向けの本を出せるのでしょうか。答えとしては、小さな市場でも利益が出るようにするしかありません。一つの方法は、単価を高くする方法です。医療書などは、1冊数万円といった値段なので、そのイメージですね。もう1つは、出版に関するコストを下げるということです。
 紙の本を出版するとなると、かなりのコストがかかります。装丁や図表・DTP化などで色々な業界の人が関与します。これを簡略化し、執筆者自身で完結できるようにすればコストを下げられます。また、紙の本の場合、流通のこともあるのである程度の分量のものでないと出版できません。
 しかし、1テーマに特化した30ページくらいの本であれば、執筆・校正期間も短くできます。Kindleをはじめとする電子書籍であれば、価格設定の自由度も高いです。また印税率も紙の本よりも優遇されているケースが多いです。そういった点から、細分化したカテゴリや上級者向けの本は、Kindleで出版するのが面白いと考えています。

カテゴリ横断の共通リテラシは?



 話は少しずれますが、より多くの人に届けたいのであれば、細分化したピラミッドの共通の土台にあたる部分に向けて本を出せば良いのではという発想になります。私も長らく、その共通カテゴリはなんだろうと探していました。技術のレイヤーで言うとWindowsなどOSになるのですが、全ての人にOSの本を読む必要はないでしょう。また、入門書を読まないといけないようなOSであれば、そもそも設計としてダメでしょう。
 そして最近その答えが解りました。それはExcelです。「たった1日で即戦力になるExcelの教科書」という本が、2014年10月にでているのですが半年たった今でも、コンピュータ・ITカテゴリの上位に君臨し続けています。半年累計で10万冊近く売れているという化け物のような本です。ここ数年でコンピュータ書としてはトップクラスに売れているリーダブルコードですら累計3万冊くらいということなので、ぶっちぎり感が解ると思います。
 ということで、今の所のIT業界の共通リテラシとしてはExcelという結論です。Microsoftを支えているのは、WindowsではなくてExcelということがよく解りますね。
※実際のところはIT業界以外の人も買っているのがヒットの要因だと思います。半分冗談として流してください。

感想



 少し脱線しましたが、紙の本という制約を無くせば、今まで市場として成り立たなかったニッチな分野にも進出できます。それにより、出版物の多様性はもっと増えるはずです。なかなか面白そうなので、今年挑戦してみます。ただし、自分の力量で上級者向けの本を出せるかは解らないので、勝負するところは考えてみます。

See Also:
「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の執筆環境
「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の目次
『Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド』を書きました
『Rubyによるクローラー開発技法』を書きました
本を書く前に準備したこと、執筆中にしていたこと

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド  一番大切な知識と技術が身につく

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  • 作者: NRIネットコム株式会社,佐々木拓郎,林晋一郎,小西秀和,佐藤瞬
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Rubyによるクローラー開発技法  巡回・解析機能の実装と21の運用例

Rubyによるクローラー開発技法  巡回・解析機能の実装と21の運用例

「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の増刷決定&正誤表リストのGitHub管理

 先月(2015/3/25)発売された「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」についてですが、売上げ好調で発売後1ヶ月を待たずに増刷が決定されました。ありがとうございます。

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド

 またAmazonでは発売後1週間で品切れ状態になりました。その状態がずっと続いていたのですが、本日ようやく解消されていました。実に2週間以上。発売後ダッシュを掛けたい著者陣としては、もどかしいことこの上ない状態でした。編集部に状況を聞いていたのですが、どうも取次-Amazonの部分で詰まる場合があるようですね。

「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の正誤表のGitHubでの管理



 本の増刷時には、できるだけ誤っている部分の訂正をします。誤植を発見した場合は、SBクリエイティブの編集部に連絡していただくと反映される形になっています。
SBクリエイティブ:AmazonWebServices パターン別構築・運用ガイド
 一方で、反映までのタイムラグがあったり、著者の方に連絡がくる場合もあります。また、ブログやTwitterで指摘して頂けるケースもあります。というところで、全ての指摘をうまく管理することが難しいのが現状です。そこで試しに、正誤表管理の為のGitHubのリポジトリを作ってみました。ここで管理して、SBクリエイティブのページや本に反映するように運用してみます。何か見つけたら、気軽にお知らせ頂ければありがたいです。
Home · takuros/aws-pattern-book Wiki · GitHub

 編集部に確認必要ですが、サンプルコードもここで公開してしまっても良いかと考えています。本来的には、全く間違いがない状態で公開すべきです。しかし、現実的には誤りが0というのは、中々実現が難しいです。また、書いていた当初と状況が変わることもしばしばあります。特にAWSでは機能のアップデートが頻繁で、昨日できなかったのが今日できるようになるということもあります。本というメディアで追随することは難しい部分もありますが、できるだけフォローできるように出来ることを色々試してみます。

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド

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「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の執筆環境
「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の目次
AWSパターン別本の狙い。例えばAutoScalingを使えるように。「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」の裏話
『Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド』を書きました
『Rubyによるクローラー開発技法』を書きました
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実行計画が解れば怖くない。SQL実践入門

 技術評論社さんから、SQL実践入門を献本いただきました。ありがとうございます。
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SQL実践入門の主題



 この本の目的は、「パフォーマンスの良いSQLの書き方、特に大量データを処理するSQLの性能向上の方法を理解すること」とあります。そのパフォーマンス向上の為の解として、SQLが内部的にどう処理されているかを表す実行計画の読み解き方を、いろいろなケースを上げながらひたすら解説しています。そして、何故その実行計画になるのか、データ構造やDBの動きとともに説明しています。ということで、実行計画大事という基本かつ当たり前のことを、正面から取り扱っている良質のSQL本です。

SQL実践入門の構成



 SQL実践入門の章立ては、下記の通りです。

第1章:DBMSのアーキテクチャ──この世にただ飯はあるか
第2章:SQLの基礎──母国語を話すがごとく
第3章:SQLにおける条件分岐──文から式へ
第4章:集約とカット──集合の世界
第5章:ループ──手続き型の呪縛
第6章:結合──結合を制する者はSQLを制す
第7章:サブクエリ──困難は分割するべきか
第8章:SQLにおける順序──甦る手続き型
第9章:更新とデータモデル──盲目のスーパーソルジャー
第10章:インデックスを使いこなす──秀才の弱点
Appendix A:PostgreSQLのインストールと起動
Appendix B:演習問題の解答

1章の部分は、SQL以前のDBMS全般の知識です。2章が用語解説も兼ねながら、SELECTやGroup By、ビューやサブクエリと各種演算についての解説です。3章から、個々のテーマについて掘り下げて取り扱っています。手っ取り早くSQL力を付けるには、6章の結合の部分を熟読することをお勧めします。最後の10章は、インデックスを取り扱っている関係上、テーブル設計の部分についても言及しています。

Nested Loops, Hash, Sort Merge



 6章の章題の「結合を制する者はSQLを制す」にあるように、SQLのチューニングが必要な場合の殆どは、結合に関するものだと思います。その為、1章を割いて結合に関する解説をしています。結合の種類から動作原理までひと通りの説明があるので、ここを読むだけでだいぶSQL力があがります。内容としては、どのようなデータ構造・サイズであれば、どの結合が向いているのか、またその理由は何かなどで、かなり丁寧に説明しています。時間がない人は、まずはここから押さえると良いでしょう。 

「データベース実践入門」と「SQL実践入門」



 データベース関係といえば、同じく今年出版された「データベース実践入門」があります。こちらも同じ技評さんから出ていて、かなり良い本です。どちらを読めばよいのと聞かれたら、間違いなく両方とも読めと答えますが、どちらから読めば良いのと聞かれると「SQL実践入門」の方から読んだ方がよい人が多いと思います。
 データベース実践入門は、データベース設計の指針です。これに対してSQL実践入門は、SQLを扱うことに特化した本です。DB設計する人は、必然的にSQLを扱うことに習熟している必要があるので、SQL実践入門の方が先かなという気がします。

感想というか、SQLと私



 もう10年近く前ですが、機会があってMySQLの生みの親の一人、"Monty"ことMichael Widenius氏に話を伺ったことがあります。そこで、その当時悩んでいたパフォーマンスの劣化と思われるケースについて質問してみたところ、データの種類や件数、インデックスの情報を伝えると、ディスクI/Oがこれくらいだからこれくらいのパフォーマンスが出るはずと、人間実行計画のような神業を披露して貰ったことがあります。その上で、改善の手立てを指摘してもらいました。その経験があって、SQLのチューニングというのは、動作原理を知ることだということを知ることができました。
 そんなこともあるので、動作原理から理解するというのは重要だと思っています。この本は、様々なケースの実行計画を読み解いて、その動き及び裏にある動作原理について解説しています。そういった点から、SQLの理解が急速に進むのではと思います。職場の若手がSQL触っていたら、是非そっとこの本を脇においてやってください。そんな本です。

SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB+DB PRESS plus)

SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB+DB PRESS plus)

See Also:
日本一熱いデータベース論、「理論から学ぶデータベース実践入門」