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SORACOMのSIMを活かすドングル/モバイルWifi+クレードル

 ソラコムのSimを入手しました。これがあれば、後はデバイスと組み合わせることで、個人でも数千円〜数万円くらいでIoTの試作機が作れるという素晴らしい世界が待っています。一方で、IoT以外でも色々な用途が思いつきます。ハンズラボさんさんやリクルートさんのPOSでの利用例など、バックアップ/屋外での通信用というのも1つでしょう。その場合、機器に直接Simが刺せないので何らかのデバイスを介する必要があります。どんな方法があるか、少しまとめてみました。

モバイルWifiルーター+クレードル+Sim



 一つ目のパターンが、モバイルWifiルーター+クレードルのパターンです。モバイルWifiルーターについては、たぶん説明不要だと思いますが、持ち運びを前提とした小型のルーターと無線LANアクセスポイントの複合機です。ポケットWifi等で呼ばれることもあります。私の会社の人は、昔のe-mobileの影響でたまごっちと呼んでいます。中身にSimを刺すことになるので、SimロックフリーもしくはDocomo系のものであればSORACOMのSIMを利用できます。
 次にクレードルです。モバイルWifiルーターはWifiルーターなのでWifi前提ということが殆どです。今回の用途では、端末側の事情を考えて有線LANも使えるに越したことがありません。そんな場合はどうするのか?クレードルを使って拡張すると、有線LANも使える機種もあります。クレードルという言葉に馴染みがない人も多いと思うので、Wikipediaさんを見てみましょう。

クレードル (コンピュータ)

クレードル(cradle)とは、主に携帯電話を始めとする携帯情報機器を直接USB等の規格コネクター類に接続することなく充電やデータ転送、あるいは拡張を行う拡張機器のことである。一般に、携帯電話(スマートフォンを含む)、PDA、携帯音楽プレーヤー機器(主にシリコンオーディオ)、大型のものになるとノートパソコンなどに対しても用いられる。卓上クレードル、ドッキングステーション、ポートリプリケーターや、単に充電機能のみのものを卓上ホルダとも呼ぶ。

 一人暮らしの人間に聞いたら、普段はモバイルWifiルーターを持ち歩いて、自宅ではクレードルに挿して有線でも使えるようにしている人もいるようです。なるほどなぁと思います。

ドングル+Sim



 ドングルも聞き慣れない言葉だと思いますが、USBで端末に直接刺すものです。モバイルWifiルータが普及する前は、こちらが主流でした。今はSimロックフリーで自由にSIMを挿せるものも多くあります。

ドングル

ドングル(Dongle)は、コンピュータに接続する小さな装置を指す俗語。主にプロプライエタリ・ソフトウェアが正規のライセンスの下に使用されているかをチェック(一種のコピーガードの目的)するために使用されるごく小さなハードウェア(プロテクトドングル)のことを指すが、PS/2コネクタにUSBマウスを接続するために使用される変換コネクタなど、インタフェースの変換を行う小型の装置のこともドングルと呼ぶ。モバイルブロードバンドで使用するUSBモデム端末もドングルと呼ばれる。

 最初にドライバ等をインストールすれば安定して使えるのが特徴だと思います。ちなみに富士ソフトの3G USB ドングルは、Amazonのあわせて買いたいがSORACOMのSIMになっています。

3G USB ドングル (FS01BU)

3G USB ドングル (FS01BU)

スマホ・テザリング+Sim



 ドコモ系のスマホ、もしくはSimロックフリーのスマホで利用できます。問題は使わなくなったスマホが転がっているかどうかがポイントですね。ドコモのiPhoneとか参入が遅かったので、手元に余っているのがSoftbankやauという人の方が多いのではと思います。後はAndroid系のもので対応しているモノですかね。

Sim利用可能な有線LANルーター



 Cisco 819など、一部ありますが高くて設定もややこしいので少し敷居が高いですね
Cisco 819 サービス統合型ルータ - Cisco 800 シリーズ サービス統合型ルータ - Cisco Systems

まとめ



 まとめると下記のようになります。

方法 メリット デメリット
モバイルWifi+クレードル 有線LANも利用可能。ドライバ等不要 Wifi不要な場合、どうするか
ドングル 端末と直結なので、扱い易い ドライバ必須なので、端末側によって制約が発生する可能性がある
スマホ・テザリング 手元に不要なスマホが転がっている場合は良い 新規購入の場合は、高コスト
ルーター 安定性高い 高価かつ設定が難しいのが多い

 SORACOMは、元々IoT向けということで用途としては上記の方法はそれほどお勧めではないと思います。ただ、選択肢として探すと一応ありますよという程度で認識して貰えればと思います。あとは、APIの実験用に活用してみましょう。それでは、Let's Enjoy!!

SORACOM Air SIMカード(データ通信のみ) (ナノ)

SORACOM Air SIMカード(データ通信のみ) (ナノ)


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