プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

NISAについて少し考える

 投資クラスタの今年後半の関心の1つに、NISA口座(少額投資非課税制度)があると思います。来年始まるものの全くフォローしてなかったので、少し調べてみました。もともと複雑な上に始まる前から制度変更もあったようで、割と混乱しました。証券系のSIerの方々は今このシステムを作っているのでしょうが、状況を想像するに恐ろしいです。知らない世界での出来事なので、目をそむけておくことにしましょう。

NISAの概要



 そもそもNISAとは、何なんでしょう?まずはWikipediaさんによる定義を見てみましょう。

少額投資非課税制度(しょうがくとうしひかぜいせいど)は、日本において、株式や投資信託の投資に対して、税制上20%かかる売却益と配当への課税を、年間100万円を上限に非課税とする制度。金融機関において、この制度が適用される非課税口座を、通常の取り引き口座とは別に開設する必要がある。

 例によって定義としては解るのだけど、イメージが余りピンとこないです。非課税口座や通常の取引口座とは何ぞやと思います。現状、取引口座には3種類あります。一般口座と特定口座と、2014年に始まるNISA口座です。それぞれ性質が違っていて、表でまとめると次のような形になります。

  NISA口座 特定口座 一般口座
取り扱える商品 上場株
投信
上場株
投信
上場株
投信
その他
制約 100万円までの商品 制約なし 制約なし
納税方法 なし 源泉or確定申告 確定申告
課税区分 非課税 課税 課税
損失通算 他口座と損失通算出来ない 確定申告すれば3年間繰越出来る 確定申告すれば3年間繰越出来る

 NISAの特徴としては、NISA口座だけ開設することは出来ません。理由としては、制約のところの100万円までという制約が有るためです。よってNISA口座と特定口座もしくは一般口座も必要になります。

NISAのメリット・デメリット



 ではNISAのメリットとは何でしょう?少額投資非課税制度という名前のとおり、一定金額であれば利益に対する課税が非課税になるという点です。ちなみにこの少額というのは、年ごとに100万円までです。反対にデメリットとは何でしょう?これは、損益通算が出来ない点です。損益通算とは、A口座で40万円の利益が出てB口座で30万円の損失が出た場合、合計して利益10万円とみなされます。また確定申告すれば損失を3年まで持ち越せます。現行のNISAのルールでは、この損益通算が出来ません。(そのうち変わるような気もします。)

NISAに向いている投資スタイル



 さて何となくNISA口座が解った所で、どういった目的で使えば良いのでしょうか?100万円までという制約が、利益100万円ではなく元手100万円です。それを考えると、株の売買用には向きません。短期で売買すれば、100万円の枠はあっという間に超えます。また、株は値動きが激しい為、損失が出る確率も高いです。そして、NISAの仕様として損益通算が出来ません。この辺り考えると、株取引よりNISA口座では投信・ETFを運用する方がよいと思います。そして、インデックス型の投資スタイルであれば、投信よりETFの方がコストが低いのでETFが良い場合が多いです。

口座の選び方



 そうなると、銀行でNISA口座を開くと投信しか買えないので、投信とETFの両方が買える証券口座で開くので間違いないと思います。次の選択のポイントは、買いたい投信もしくはETFを取り扱っているです。そして投信については、販売手数料。ノーロードという手数料無料のものを多数扱っているのが良いですね。そうすると必然的に、ネット証券になると思います。以前ですと、会社によっては取り扱っている商品は大きく違いがありました。最近ですと、どこも充実してきています。となると、現在使っているネット証券でNISAで開設するので問題ないと思います。今現在使っていないのであれば、SBI証券か楽天証券で良いと思います。

まとめ



 NISAについて少しだけ調べてみましたが、結論としては従来使っているネット証券(私の場合は、SBI証券)で申し込むので問題なさそうです。また、ボラティリティの大きい取引をしていなのであれば、基本的に最大限使うという方向で間違いなさそうです。年内に確認して申し込みをしておこうかなと思います。


See Also:
社会人なら知っておきたいお金にかかわる3つの話
お金で成功するための7つのステップ 或は複利の魔力とラテマネーの話

参照:
「今なら」間に合う! NISAの正しい活用法|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン