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お金は銀行に預けるな

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

 至極もっともなことを解り易く解説してくれているのだけど、少しインパクトが弱い。最近、この手の本をまとめて読んでいるせいかもしれない。
 説得力があるのは、銀行の定期預金と国債の金利の比較。銀行の定期預金だと金利が0.6%程度。これに対して国債の金利は1.2%程度。大体2倍くらいの差があります。で、銀行は預かったお金をどのように運用するかというと、国債だったりします。つまり0.6%さやを抜いているわけです。
 通常、金利は信用リスクによって上下します。リスクが高い場合は当然貸し倒れることもあるので、金利も高くなるのです。銀行と国を較べた場合、どちらの方が倒産するリスクが高いのでしょうか?夕張のような例も有りますが、9割の人は銀行の方がリスクが高いというでしょう。つまりは、リスクプレミアムを理解していれば銀行の定期預金なんて馬鹿らしくてやっていられないのです。私の投資の師匠も、投資の第一歩は定期預金をやめることと言っていました。
 銀行がサヤを抜いている似たような例でいえば、公定歩合。日銀が0.25%あげれば、銀行は揃って0.125%あげます。事務手数料という意味では、現状と変わらないはずなのに。。。

 金融に関するリテラシーを磨くという意味では、この手の本は一度は読んでおいた方が良いでしょう。その中で、簡潔にまとまっているので読み易い一冊でした。

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)