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プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

Amazon WorkSpacesについて。或いは「JAWS-UG Osaka 特別編 re:Invent 2013 報告会」参加レポート

 遅くなりましたが、11/29に行われた「JAWS-UG Osaka 特別編 re:Invent 2013 報告会」の出席レポートです。他の参加者や登壇者の金春さんも書いておられるので、一番興味があったWorkSpacesの部分だけまとめます。参加レポートと私の感想が入り混じっていますので、ご注意ください。

Amazon WorkSpacesのサービス概要



 
 Amazon WorkSpacesは、AWSのリソースを使ったVDIサービスです。サーバ側のみならず、クラウドを利用してクライアント側の問題を解決するということで、Amazonとしても力を入れようとしているサービスの1つのようです。その証拠に、Amazonの矢印付きのロゴをサービスロゴに入れているとのことです。一方で、Amazonの日本側としては、困った問題があるようです。サービス名がWorkSpacesと複数名表記なので、日本語の表記をどうするか悩み中とのことです。(この辺りは、吉荒さんのジョークだと思います。)


 サービス・プランとしては、StandardとPerformanceの2種類があり、またそれぞれにPlusというオプションが付けられます。Standardは1 vCPU, 3.75GBのメモリに50GBのユーザストレージが付きます。Performanceは、 2 vCPUに7.5GBのメモリ、100GBのユーザストレージと倍になります。PlusのオプションをつけるとOffice Professional 2010とTrend Microのセキュリティサービスが付きます。

WorkSpaces Bundle Hardware Resources Applications Monthly Price
Standard 1 vCPU, 3.75 GiB Memory, 50 GB User Storage Utilities (Adobe Reader, Internet Explorer 9, Firefox, 7-Zip, Adobe Flash, JRE) $35
Standard Plus 1 vCPU, 3.75 GiB Memory, 50 GB User Storage Microsoft Office Professional 2010, Trend Micro Worry-Free Business Security Services, Utilities (Adobe Reader, Internet Explorer 9, Firefox, 7-Zip, Adobe Flash, JRE) $50
Performance 2 vCPU, 7.5 GiB Memory, 100 GB User Storage Utilities (Adobe Reader, Internet Explorer 9, Firefox, 7-Zip, Adobe Flash, JRE) $60
Performance Plus 2 vCPU, 7.5 GiB Memory, 100 GB User Storage Microsoft Office Professional 2010, Trend Micro Worry-Free Business Security Services, Utilities (Adobe Reader, Internet Explorer 9, Firefox, 7-Zip, Adobe Flash, JRE) $60

1vCPUというCPUの単位は、サーバのECUとどう対応するか不明ですが、メモリベースで比較するとStandardの3.75GBでもm1.mediumのスペックに匹敵します。US-Eastリージョンでも、ミディアムを1ヶ月借りると$86.4なので、$35というのはかなり戦略的な価格なのではないでしょうか?

Amazon WorkSpacesのデモ



 当日は、WorkSpacesのデモも行われていました。インスタンスは北米(たぶんUS-East)で立ちあげているそうですが、普通に使う分には特に遜色ない滑らかな動きでした。動画をみると小さなウィンドウや、インタビューのような動きの小さなものについては、問題のないレベルでした。ただウィンドウを大きくすると、少し動きがカクカクしていました。
 あと注目すべきは、デモのWindowsは日本語化されていました。Amazonが誇る日本のSolutions Architect(SA)がカスタマイズしたそうです。ユーザ単位でアプリケーションのインストール等のカスタマイズ出来るのか気になっているので、これは1つヒントになりそうですね。

Windows 7 Experience



 そして当日最も衝撃を受けたのは、WorkSpacesのOSです。Amazon WorkSpacesのOSは、Windows Server 2008 R2 Datacenterです。Windows Server 2008です。Windows7ではありません。私は目を疑ったので、写真も取りました。何度見てもWindows 7ではありません。


 何故、Windows7に拘っているかというと、AWSが本格的にクライアント側のサービスであるVDIに乗り出したということと、しかもWindows7を提供するということに衝撃を受けたからです。幾つかのネットのニュースも下記のようにWindows7環境を提供すると書いています。


 しかし、今回のデモを見て改めて確認しました。WorkSpacesは、Windows7風のインターフェースを提供するとのことです。Windows7ではなく、Windows7のようなユーザーエクスペリエンスです。早合点しました。

All WorkSpaces Bundles provide the Windows 7 Experience to users (provided by Windows Server 2008 R2 with RDS). Microsoft Office 2010 Professional includes Microsoft Excel 2010, Microsoft OneNote 2010, Microsoft PowerPoint 2010, Microsoft Word 2010, Microsoft Outlook 2010, Microsoft Publisher 2010 and Microsoft Access 2010.


 Windows7であれば、導入の際にアプリケーションの検証は殆ど必要ありません。という意味で、
OSがWindows7であればクライアント側への普及の障壁がかなり低いので、かなり期待していました。一方でライセンスの問題とかMicroSoftとの交渉などかなり難しいのではないのではと思っていました。蓋を開けてみたらServer OSだったので、正直がっかりしたのとやっぱりそうかと納得する部分ではありました。

WorkSpacesへの質問



 このセッションを聞いていての質問は以下のとおりです。触ってみたら直ぐに解ると思うので、早く試してみたいですね。
・アプリのインストールは出来るのか?
・また、それを永続化出来るのか?
・ユーザアカウントの実態はIAMロール?
・いつLimited Previewを使えるようになるのか?

まとめ



 まだ謎だらけのWorkSpacesですが、これまでの情報を見る限りかんりインパクトの大きいサービスになるのではと思っています。タブレットなどが普通に利用できる今の時代、1台のPCだけで全て完結する必要はないんですよね。情報は全てクラウド側へ。シンクライアントの夢をもう一度。結構期待しています。
 最後に、大阪でも報告会を企画してくれたJAWSUG大阪のコアメンバーや発表者の皆様、ありがとうございました。Webからの情報で読み解いていた以上に理解が深まりました。


参照:
JAWS-UG Osaka 特別編 re:Invent 2013 報告会
JAWS-UG特別編 re:Invent報告で話して来ました | What I'm thinking about...
MINAMI ENGINE | 「JAWS-UG Osaka 特別編 re:Invent 2013 報告会」に行ってきました
AWS | Amazon WorkSpaces | Product Details
Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】 Amazon WorkSpaces – デスクトップコンピューティングをクラウドで