プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

Amazon Glacierも出たので、改めて個人のバックアップ戦略を考えてみる

Amazon Glacier



 先日、またAmazonが驚くべきサービスを出してきました。企業向けデータバックアップを主眼にしたAmazon Glacier。何と1GBを月々1円で保存出来るサービスです。1TBで、月1,000円。S3の10分の1の値段です。エンタープライズで考えると、安い!ということで、恐らく色々な業者が、Glacierを使って様々なサービスを出してくるでしょう。
One of the glaciers

バックアップ戦略



さて、これを機会に私も個人のデータのバックアップを改めて考え直してみようかと思います。私は今まで、Mac + TimeMachine + NASと部分的にDropBoxでバックアップをしておりました。データの配置の内訳は、NASをiTunesとiPhotoのディスク領域に設定して、写真・画像を直接おいていました。プログラミング等のソースはDropBoxで管理しています。そして、Mac自身のバックアップは、TimeMachineを使ってNASに行なっていました。その他にNASにおいたiTunes内の音楽・映像データがあります。


 ただ懸念点は色々あります。まず、MacのOSをLionにアップデートして以来、旧式のNASの為にTimeMachineが使えなくなってMacのバックアップが出来なくなったこと。次に、そして致命的なのは、NASのバックアップが存在しないことです。写真・画像は、そもそもNASにしか存在していないので、NASに何かあれば終わりです。一応Raid1に設定していますが、そんなものは気休め程度しかなりません。またPCとNASは同一の部屋にあるので、火災等の災害にあったら一巻の終わりです。DRとして遠隔地に保存すべきです。またDropBoxについては、NASと違ってハードウェアの問題で消えることは無いでしょうが、私自身の操作ミスでオリジナルを消してしまうとそれが同期されて同じく消えてしまいます。
 対策としては、Mac自身のバックアップですが、実のところ余り必要ないなというのが今のところの結論です。重要なデータは、先ほどの写真・画像やプログラムのソースくらいです。なので、TimeMachineは今後使わない方向にします。次に写真や画像データ。これは割りと容量が大きく数十GBくらいにはなります。S3だと月々数百円くらい。それ程大きな金額ではないですが、今後共容量が増えることを考えるとボディーブローのように効いてきます。Glacierを使うことを検討します。そして、DropBox内にあるプログラム・ソース。これは1GBにも満たないですが、私の中では貴重なもの。Glacierでも良いですが、圧縮した上でS3で保存しようかと思います。うっかり消して空のファイルを上書きしたら目も当てられないので、S3のリビジョン機能を使って複数世代を管理するのが良さそうです。iTunesのデータは消失したとしてもまた集められるので、特段のバックアップは不要かと考えています。


コスト



 方針も決まったことなので、コストを考えてみます。まずGlacierについては、東京リージョンだと1GBあたり$0.012。US Eastだと$0.01。少量のデータを置くくらいだと殆ど変わらないと思います。東京リージョンで100GB使うと1ドル80円換算で月々96円です。次にDropBox。S3を使うので東京リージョンの場合は、1GBあたり$0.130。対象は1GBとして3世代持つとすると、東京リージョンの場合は、31円になります。たった127円で個人の遠隔地バックアップが作れます。素晴らしい。


 実装については、また改めて書きます。(GlacierのRubyのSDKがまだ出ていなかったので、ちょっとヤル気を失っていますw)まぁ自分で言うのも何ですが、私生活のデータバックアップまで考えるようになると、ちょっと職業病かなという気がしてきました。


See Also:
Mac OS Lionで古いNASに接続する方法
iPhoto/iTunesを外出しにして、Macをダイエットする3つの方法


参照:
【AWS発表】 Glacier – 1GBあたり月額約1円で利用可能なアーカイブストレージが登場
Amazon Glacier