京都を流れる鴨川、その川縁で営業するホルモン屋を舞台に、中年の悲哀とちょっぴりの幸せを描いたヒューマンドラマ!!
と思っていたら全然違う話でした。しかし、びっくりするほどテンポが良く一気に読んでしまいました。話のアイデア自体も突飛な物なのですが、それを違和感なく読ませる技量は凄いと思います。非現実的な世界をリアルに描く力量に、阿部公房の砂の女 を思い出します。気分転換に一度読んで欲しい1冊です。
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 産業編集センター
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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