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Amazon S3からGlacierへの自動アーカイブ機能が出来たので、個人のデータ保管戦略をしつこく考える

 今月中旬にAmazon S3からGlacierに自動的にアーカイブする機能が出てきました。何気に凄い機能なので、企業はもちろん個人としても注目する必要があります。まずS3とGlacierの違いについてですが、耐久性という意味ではどちらも99.999999999%で同等です。Amazonの責任でデータロストする可能性より、所有者が酔っ払って間違って消す確率の方が100万倍くらい高いです。何が違うかというと保存のコスト。s3は1Gあたり1ヶ月10円ですが、Glacierは1円と1/10となっています。その分、取り出しに時間が掛かったりとある程度制約があります。それ以上に制約が多いのは、Glacierを直接扱うには非常に面倒くさいという現実です。出始めた当時に触ってみましたが、企業ユースで使う以外は、ちょっと面倒臭い存在でした。


 しかし、S3とGlacierの自動アーカイブ機能が出てきたことにより事態は一変します。ユーザはS3にアップロードしておいて、Glacierへのアーカイブは自動に任せれば良いのです。設定により古いファイルを自動的にGlacierに保存したり、有効期限切れのデータを自動削除する設定ができます。つまりS3とGlacierを組み合わせる事により、利便性とコストカットを図ることが出来ます。


 さて、ここからが本題です。私の持論では、一家に一台NASが必要です。当然、NASはハードウェアなので故障する確率は非常に高いです。なので、最低でもRaid1構成が必要だと考えていました。更に、災害等に備えて遠隔地へのバックアップが必要と考えるのが昨今の常識だと思います。私は、3年程前からLinkStationを購入し、さらにその中の重要データをS3にバックアップするというプログラムを自作し運用をしておりました。
 しかしS3へのバックアップが安価に出来るのであれば、Raid1構成をやめてシングル構成とシンプルにした上で全領域をS3にバックアップするのもありだなと思います。実際、私は1TBのディスクを積んでいますが、実際に使っているのは20%程です。200GBならGlacierに保存しても月々200円。そして今はTeraStationのようなSOHO業務向け用途のものはデフォルトでS3への同期機能がついています。恐らく後数年で、LinkStationのような個人ユースのものにも自動同期機能がつくようになっています。なので、出来るだけ安価なものを使っておいて、来るべきタイミングでNASも切り替えるのも1案ではないでしょうか?


 とりあえず私はこの記事を書きながら、S3からGlacierへのバックアップ設定をポチっと押しておきました。是非、ご検討あれ!!


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Amazon Glacierのサンプルソース アップロード編
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