プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

違法素数と円周率を使った情報圧縮法の話

Pi: The Transcendental Number


 話題になっていた違法素数を読んでて、思い出したネタがあります。円周率を使った情報圧縮法です。これは円周率は無理数で循環しないと証明された事実から考えると、円周率の中にはランダムな数字が含まれているのではというところのアイデアからきています。
 つまり円周率の中には一定の並び、誰かの生年月日だったり、詩の一節を10進数化したものであったり、もっというと吾輩は猫であるの全編がどこかに含まれているはずという仮定のもとで、その開始位置と終了位置を指定するだけで情報を再現出来るだろうというアイデアです。現在の圧縮法に比べれば、圧倒的な圧縮率を実現出来るのではという考えです。考え方としては、とてもおもしろいですね。


 ただあくまでネタです。現実的には、まず円周率がランダムであるかは今現在でも解っていません。次に、ランダムであったとしてもその出現位置が100兆桁目かもと考えると、その桁数を渡すだけで結構な情報量です。最後に、解凍時に円周率の計算をしないといけないので、桁違いのCPUパワーが必要になりますね。


 まぁそんなネタですが、量子コンピュータの時代になって今と比較にならないコンピュータリソースが手に入ると、またアルゴリズムの世界もすっかり変わるのかもしれませんね。基本的には圧縮はエントロピーの限界は超えれませんが、円周率などの暗号表を渡し合うという形になれば、また別のデータ伝達の手段も出てくるのかもしれません。アルゴリズムとか数学とかは、表面的な理解しかないので詳しく考えることは出来ませんが、想像すると楽しいですね。 enjoy!


参照:
円周率 - Wikipedia
違法素数 - Wikipedia
円周率とアカシックレコード
カオスちゃんねる : 円周率SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE