昔飲みながら営業している人に、営業の勉強にリッツカールトンに泊まるんだという話を聞いたことがあります。それから高級ホテルのサービスに興味を持っています。それで日本を代表する高級ホテルの帝国ホテルに関する本を借りてきました。しかし、これはひどい。帝国ホテルのサービスではなくて、この本の著者が。
略歴も知らずに本を選んだんですが、著者は帝国ホテルの中の人ではなくて外部のコンサルタント。でも、本の内容はあたかも内部の人間のようにサービスの紹介をしています。しかし、たまに外部のお客さんとして、帝国ホテルのレベルの低下を指摘しています。読んでいる人にとって??となります。また、帝国ホテルの素晴らしいサービスを紹介する時も、何故か熱のこもらない客観的な事実の羅列です。何か血の通っていない文章です。
この本で学んだことはただ一つ。著者は自分の立ち位置を明確にして、その視点から徹底的に見て考えて伝えないと、何も伝わらないということです。コウモリでは駄目なんです。鳥類かほ乳類かはっきりと宣言しないと。中途半端が一番駄目なんです。あと一つだけ良い言葉があったのですが、「威圧的になるのではなく威厳を持つこと」。これは成る程なぁと思いました。
帝国ホテル王道のサービス
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国友 隆一
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帝国ホテルの名を借りた持論の講釈