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新幹線のWifiは、どうやってつながるのか?或いは、なぜ遅いのか?

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 東海道新幹線の東京~大阪間で提供されているWifiサービス。スマフォのテザリングが規制によって使えない時に、今でも使っています。しかし、御存知の通り遅いのです。あと、何故、東京~大阪間しか使えないのか。微妙に疑問に思っていました。答えは、すべて通信方式にありました。

 ずばり、LCX(同軸漏洩ケーブル)の余った帯域を、客用に開放しているだけだからです。同軸漏洩ケーブルとは、同軸ケーブルを使った通信方式です。同軸ケーブルから意図的に信号を漏らすことにより、ケーブルの周辺だけ通信できるという方式です。その方式ゆえにトンネル内でも通信できます。実際、もともとの用途は、新幹線の業務用の通信用です。それ以外にも、新幹線内の公衆電話等でも利用していたようです。
 そして、東海道新幹線では、そこを通る通信をデジタル化しています。デジタル化に伴い、ある程度帯域が余ったの、Wifiサービスとして提供しているのです。

 しかし、無限の帯域が余っている訳ではありません。新幹線1編成あたり最大2MBpsとのことです。1両ではないです。1編成です。のぞみであれば、16両編成で700席くらいあるわけです。そのうち%の人が使っているか解りませんが、2MBpsを分け合う訳ですよ。遅いのはあたりまえです。

 ということで、新幹線の中ではネットを使わない時間の過ごし方をするのが吉でしょう。


電波とアンテナが一番わかる (しくみ図解)

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