技評さんにWEB+DBの最新号頂いたので、さっそく読みました。何か最近いろいろ貰いすぎて申し訳ない感じです。
特集記事
この号の特集は、次の3つです。4月ということで、全般的に新入社員を意識しているようですね。
- チーム開発 6つの心得
- 実践Atom
- Docker実践投入
個人的な感想として、一番驚いたのがAtomの特集で、理解が深まったのがDockerの特集。そして、タイムリーだったのが伊藤さんの連載のReactです。
Atomの衝撃
この特集の構成としては、Atomとは何ぞやという所から始まって、実際の使い方であるインストールや設定、各言語ごとでの使い方や開発環境としてのAtomと、WEB+DBの読者層の利用想定と一致した内容となっています。
この中で驚いたのが、何気にAtomとはなんぞやの部分です。今まで知らなかったのですが、Atomはブラウザのエンジンの上で動いていて、HTMLやJavaScript,CSSで構成されているとのことです。今までAtomは利用していて、前著のAmazon Web Services パターン別構築・運用ガイドもAtomを利用して書いていました。使い勝手もよくネイティブアプリだと思っていたら、ブラウザベースのアプリだったとはと衝撃を受けました。
自分の中でWebベースのアプリであれば、動作感とか多少の制約があって仕方がないよねという固定概念があったのですが、それを粉々に打ち砕いてくれました。これは、もっと研究しないと気付くキッカケになりました。
React
Atomの衝撃の後に読んだのが、伊藤直也さんの連載であるEmerging Web Technology研究室の「Reactによるフロントエンド開発の変革」です。html+javascriptの可能性を再認識した後に、じゃぁフレームワークをどれを選ぶべきという疑問が湧いてきます。これについては、そもそも作るものであったり、開発する人やチームの状況があるので、一概に正解は無いと思います。Angluer.jsやBackborn.jsなど色々ありますが、3年後にどれが残るかを予想するのは非常に難しいです。
そんな中で注目しているフレームワークの一つに、Reactがあります。先日、FacebookがiOS向けにReact Nativeを発表したことで話題になっていますが、対象としている領域と考え方の選択が良いと思っています。ReactはMVCでいう所のビューのみを提供します。また、DOM操作の複雑性を排除する考え方があります。この辺り、解り易く解説されているので、是非読んで欲しいです。
ということで注目のReact。簡単なプロトタイプアプリを作って試してみようと思います。
Docker
最後にDockerです。私が直接話を伺った中で、一番Docker導入に対しては熱心に取り組んでいる企業は、はてなさんとWantedlyさんです。今回は、Wantedlyの中の人による執筆で、実運用をする上でのノウハウがふんだんに盛り込まれています。
私自身は、Dockerを使ったベストプラクティスは、まだ見出せていません。巷でよく言われているアプリケーションの可搬性については、それ程困ったこともないです。そんな中でこの記事を読むことにより大分整理ができました。
それは、1コンテナ1プロセスの原則です。一つにのコンテナには、一つにの役割しか担わせないということです。例えば、nginxとrailsが必要な場合、同じコンテナ内に同居させるのではなく、別のコンテナとして構築し連携させます。これで腑に落ちました。疎結合にして、管理を容易にすることですね。Microservicesと同じですね。
感想
面白かったです。技評に掲載されている記事は、背景の思想とかがしっかり書かれているので、そこの部分が特にありがたいですね。
- 作者: 結城洋志,沖元謙治,足永拓郎,林健太郎,大竹智也,内田誠悟,伊藤直也,中山裕司,hiroki.o,泉水翔吾,佐藤太一,高橋俊幸,西尾泰和,舘野祐一,中島聡,橋本翔,はまちや2,竹原,麻植泰輔,WEB+DB PRESS編集部
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/04/23
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