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賃貸vs持ち家論争をクラウド的な観点で考える

タワーマンションのある風景
 定期的に持ち上がって、恐らく永遠に解決することがないテーマの1つが賃貸vs持ち家論争でしょう。年齢や家族構成、住んでいる地域や会社の事情によって状況は千差万別なので、ハッキリ言ってどちらが有利かと断言できることは出来ません。また、金銭的なメリットの他に、家に対する愛着とか満足度など心理的な面も無視出来ません。そんな中で、敢えてクラウド的な観点で賃貸について考えてみようと思います。

賃貸のメリット


  • 柔軟に家を変えられる: 将来必要とする家の大きさや場所を予測する必要がない。
  • 先行投資が不要:住宅ローンを組まずに、月々の賃料のみで利用出来る。(除く敷金礼金)
  • 管理不要: 家の設備の故障の対応を、管理会社に任せられる。
  • リスク回避: 隣人トラブルが起きれば、引っ越せば済む。


 私が特に重要と考えているのは、一つ目の柔軟に家の大きさを変えられるというところです。つまりElasticということです。絵にすると次のような形です。人が増えれば大きな部屋に住めばよいですし、減れば小さくしたら良いですね。つまりクラウドと同じで、所有から利用を実現できるのです。AWSで例えると、Elasticです。

賃貸と持ち家のコストメリット



 コスト面から真面目な話すると、賃貸と持ち家の差はどれくらいあるのでしょうか?物件マニアな私は、日々近所の売却物件や賃貸物件をチェックしているので、マンションの場合での比較は何となく解ります。大阪市内で割と環境の良い所でファミリータイプの分譲賃貸の場合、築浅の物件ならば大体表面利回り5〜6%くらい。20〜30年くらいの物件であれば、7〜9%くらいです。東京だと、もう少し利回りは低くなるでしょう。
 つまりこの利回り分をどう考えるかがポイントになります。賃貸派の人は、物件の素の価値より少し上乗せした形で借りていることになります。持ち家派は、この何%かの負担を回避する反面でリスクを自分で負っています。どちらが有利ではなく、どちらを選ぶかの話です。ちなみに2LDKくらいで築10年くらいの3,000万円の物件としたら利回り5%で年150万円です。家賃と大体一致するでしょう。(そんなに高く/安くないという人は、自分の近所の相場で修正してください。)

まとめ



 まぁ上記のようなことを考えた上で、転勤のリスクや家族構成の変化、引退後の過ごし方を考えて私は賃貸派を選んでいます。もっとも状況が変われば、持ち家を選んだ方が圧倒的に有利になることも充分ありえます。その時は、さっさと持ち家派に転向します。そんな程度の拘りです。ぜひぜひ、自分にとって賃貸か持ち家、どちらが良いか考えてみては如何でしょうか?
 ちなみにこのネタは、「引越しするなら、夏が良い」の"クラウド派の私は、家も賃貸です"のくだりでに書こうと思っていました。


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