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『本当の問題は死ぬに死ねない時』は、生命保険営業の殺し文句

ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について - circledの日記
ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について

本当の問題は死ぬに死ねない時

あっさり死んで保険金ゲットなら話は早いが、世の中にはもっと最悪の事態がある。つまり、事故などに巻き込まれて、生きているけど寝たきりでまるっきり動けず、働くことが出来なくなったにも関わらず、病院の入院などの費用がどんどん増えていく状態。つまり、収入0で支出だけが増え続ける状態。この状態に陥ると、死亡保障はまるっきり役に立たない。

 部分引用で申し訳ないが、ちょっと違和感があったので。保険は所詮確率論の商品なのだから、あまり起こる可能性が低いものに対して手厚い保障を付けるのもどうかなと思います。
重病や障害で寝たきりになる確率 < 生涯で1度でも入院する確率 < 人間が死亡する確率(100%)


 人間は生き物なので、いつか必ず死にます。なので、死後のことを考えておくことは必要でしょう。また、人生長いので入院することも1度や2度はあるでしょう。その部分について、保険を掛けておくのも悪くないでしょう。(個人的には貯蓄があれば必要ないと思っていますが。)
 これに対して、障害等で全く働けなくなる確率は極小だと思います。年金制度基礎調査(厚生年金保険障害厚生年金受給者実態調査)によると、障害年金の受給者は1万人以下です。確率でいえば0.01%。その確率に対して保障が必要か。私はいらないと割り切っています。日本の場合、障害年金が充実してますからね。「本当の問題は死ぬに死ねない時」は、営業の殺し文句でしょうね。
※どうしても心配な人は、所得補償保険等が良いんじゃないかと

 この辺りの考え方のヒントになるのが、生命保険の「罠」です。一読すれば保険の考え方のヒントになりますよ。



 あとライフネットの社長さんの本。まさに保険の教科書です。


 ただベンチャー保険会社の難しいところは、数十年後にどうなっているかが解らない所。今は保険を払う人ばかり集まるので、収支はよいでしょうからね。これが、いざ支払が急増した時にどうなるか。慎重に見守りましょう。


2013年2月26日追記
このネタは、定期的に盛り上がりますね。
性懲りもなく医療保険に加入しようとする人へ。