プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

技術書典8(初日2/29)に出展します #技術書典

Twitterでつぶやいておりましたが、2/29,3/1に池袋で開催される技術書典8に出展します。前回の技術書典7で大好評だった『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』の続刊として、『AWSの薄い本Ⅱ アカウントセキュリティのベーシックセオリー』を出します。
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そして今回は、私一人ではなくサークルとして複数人で参加し、それぞれが執筆します。ということで、私の新刊1冊を含め一挙4冊の新刊を発表します。ということで、執筆者と書籍の紹介です。

クラウドネイティブファーストストーリー

コンテナとBlue Greenデプロイ、DevOpsについて一日中喋り続けられる新井さんと、ボイスUI本の作者でありAlexaマスターの馬勝さんによるコンテナ&DevOps本です。

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概要:

クラウドネイティブを支える技術である「コンテナ」と「CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)」を中心トピックにご紹介します。本書を通して、自分達が過去に悩んだ点、躓いた点、気をつけなければならない点などをシェアすることで、クラウドネイティブなアプリケーションの開発を考えている方々に最初の一歩をお手伝いしたい、という想いから執筆しました。
本書は、AWSのECS/Fargate/Codeシリーズなどの各種サービスを組み合わせていくことで、コンテナやCI/CDのベース環境の構築を行うハンズオン形式で構成しています。アプリケーション観点というよりは、インフラストラクチャーや運用観点にトピックの主軸を置いています。
中級者にも満足してもらうために、ハンズオン内には随所に構築に役立つTipsや補足情報なども記載していますので、是非、Tipsを探して読んでみてください。

対象読者:

  • AWSでコンテナ・CI/CDを使ったことがなくチャレンジしてみたい方
  • AWSでコンテナ・CI/CDの構築に苦戦している方
  • コンテナ・CI/CDに関して、初心者から中級者にステップアップしたい方

技術者としてメチャクチャ濃い二人の共著です。飲みに行っても、俺のデプロイ方法を聞けとずっと語っている二人です。そんな二人の熱い思いがこもった一冊です。
ちなみに表紙の動物は名前からとって、アライグマと馬とのことです。かわいい表紙にハードコアな内容のギャップに期待!!

CognitoとAuth0とFirebase認証を比べる

Amazon Web Services クラウドネイティブ・アプリケーション開発技法の共著者である高柳さんは、Webシステムを実装する上で、認証をどうするか。それの実装であるメジャーなサービスの比較です。

概要:

ユーザーのIDを管理するのはWebサービスを展開する上で必要になりますが、独自で実装するにはハードルが高いです。外部のサービスを利用することでユーザーのサインアップとサインインを比較的簡単に実現できます。この本ではCognito User Pools、Auth0、Firebase Authenticationを中心にサービスの紹介と比較をします。

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高柳さんは、モバイルアプリやサーバレスアーキテクチャを中心に取り組んでおり、最近は何の因果かひたすらシステムの認証認可周りの担当をしています。そんな経験がギュッと詰まった一冊になると思います。

AWSを通じて、とにかくモニタリング(監視)を考える本

同じくAmazon Web Services パターン別構築・運用ガイドAmazon Web Services クラウドネイティブ・アプリケーション開発技法の共著者である佐藤さんは、モニタリングの話です。なんかエモい話が聞けそうです。

概要:

2020年になり、2010年代が終わりました。2010年代はクラウドやコンテナが発展とともに、「モニタリング(監視)」の形も大きく変わったと思います。この本は、「モニタリング(監視)」というテーマについて、CloudWatchを中心にAWSの各サービス見ながら、今何を監視すべきなのか、どのように行うべきかを著者の経験を基に考えて行く本です。
また、本来技術書であれば、客観的に事実や理論を記述していくと思いますが、今回は同人誌という形でもあるので、普段私が監視について考えていることをなるべく主観を交えてありのまま書いて行きたいと思います。そして、所々この10年を振り返りつつ記述していきますので、ある意味「2010年代を生きたエンジニアが残したサーバー監視にまつわる手記」のようなものと思って楽しんでいただければ幸いです。

対象読者:

  • 普段なんとなく監視を行っている人
  • 他の現場のエンジニアがどのように監視を考えているか気になる人
  • AWSを触り始めたが、どのように監視を設計していけばいいかわからない人

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ユーザー企業で働く佐藤さん。大規模なAWS運用を支えてきた実績にもとづくポエムが期待です。

pages.awscloud.com

まとめ

 自分で言うのも何ですが、かなり濃いメンバー集めての出展です。締め切り近づいているのに、全然執筆の時間が取れず焦っておりますが、なんとかやりとげます。ぜひ、当日お会いいたしましょう!!初日(2/29)の『い20』です
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なお、BOOTHの紙版で品切れ中であるIAM本も増刷します。紙の本が欲しいよという方は、ぜひBOOTHに起こしてください。オンライン版を既に購入済みの方には、何らか安売りの方法検討します。
booth.pm

サークルページはこちらなので、ぜひチェックをお願いします。刷り部数に影響します!!
techbookfest.org

『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』の輪読会に参加してきました

 エゴサーチが趣味なので、『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』の輪読会が開催されることを知りました。参加してよいか暫く逡巡しましたが、属性縛りが無かったので参加させて頂くことにしました。

weeyble-infrastructure.connpass.com

どんな輪読会だったのか?

秋葉原にあるコワーキングスペース Weeyble(ウィーブル)さんで開催されていました。コワーキングスペースがサポートして、その中の利用者が有志で始めている輪読会のようです。インフラ系の輪読会が多く、過去にはAWSパターン別構築・運用ガイドも開催されてた模様です。

輪読会のスタイルとしては、読んでこられた方がスライドを作っていたので、それを元に章ごとのサマリーと重要な項目のディスカッションをするというスタイルでした。2時間弱の時間でしたが、かなり効率よく知識をインプットできるスタイルでした。

参加してどうだったのか?

IAM本の著者なので、参加してうざがられるか心配しておりました。輪読会のSlackに事前に登録して、著者である旨を宣言した上で何食わぬ顔で参加させて頂きました。


発表者の方は、最初はものすごく話しづらそうだったのが印象的でした。申し訳なかった。でも、すぐに慣れて、私もディスカッションに参加したり、記述する内容について質問を受けたりできました。読者層の興味範囲が解って、なかなか貴重な時間でした。あとIAMロールの概念を説明するの、やっぱり難しいですね。

どんな話題がでた?

IAMに興味があるということで、マルチアカウントも視野に入れている方がちらほらいました。、OrganizationのSCP(Service Control Policy)についての関心はやはり高く、次の本ではまだ中心として取り上げない予定と話すと心底がっかりされました。夏までにがんばりますので、お許しください。後はControl Towerは良さげだけど、ちょっと敷居が高いという話も挙がっていました。この辺りは、2月末で出す本で解説する予定です。

感想

わりとドキドキしながら参加しましたが、行って良かったです。書いた本でどの辺りが解りにくいのか、或いはニーズがあったのかなどは、ダイレクトに知る機会はなかなか少ないです。また機会があったら参加したいと思います。地方でも良いので、もし開催予定がありましたら、お気軽にお声がけください。都合つけば参加させて頂きます。

booth.pm

APN Ambassadorとして参加したre:Inventの感想

 2019年12月にラスベガスで開催されたre:Inventに参加していました。2015年、2016年、2018年に続いて4回目です。そしていつもとの違いとしては、Ambassadorとしての参加だったということです。この辺りの感想を残してみます。帰国後すぐに書いてたのですが、下書きに埋もれてたのでサルベージです。エモい話系です

アンバサダーとは?

 知らない人も多いと思うので、APN Ambassadorの制度の紹介を最初にしておきます。AWSさん曰く、アンバサダーは
『APN Ambassadorは、世界中のAPN Consulting Partnerから卓越した技術力を持ち、社外への情報発信(セミナーでの発信、Blogや書籍での発信)をしているメンバーが選出されます。』とのことです。私の場合は、会社内でもAWS関係のビジネスの責任者でもありますし、書籍出版などもしておりますので、その辺りが評価されたのかなと思っています。

 選ばれた経緯等は下記のエントリーで紹介しているので、興味がある方は読んでください。
blog.takuros.net

アンバサダー特典

 アンバサダー特典については、どこまでが守秘義務の範囲か定かではないので詳細は書きません。が、主たるものとしては、自分を含めた所属する組織が、よりAWSを学べるように優先的に機会を与えられるといったものと理解しています。もう少しだけ具体的に話すと、AWSのそれぞれの担当者とディスカッションの機会が増えます。そこで要望等をダイレクトに伝えられるようになります。
 それ以外に外形的なものとしては、re:Inventのキーノートでアンバサダー向けの予約席があったりします。朝早く起きなくても、前の席に座れるので楽ちんです。

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アンバサダーは特典を与えるものではない

 上記がアンバサダーの特典なのですが、前回のre:Inventに参加して、特典を与えられることに満足していては勿体無いということに気が付きました。アンバサダーであれば、何かアクションをする機会を格段に得やすくなります。先述のAWSとの打ち合わせの機会もそうですが、外部への登壇等も同じです。アンバサダーという箔があるので、外部との調整が格段にしやすくなります。○○という施策(イベント・ミーティング・その他)が必要なので、やってみませんかという調整がしやすくなります。それこそ当社比100%程。
 せっかくアンバサダーになったので、それを使ってアグレッシブに活動しないと勿体無いということですね。

今後の活動

 AWSのアンバサダー担当の相澤さんからは、常に「Go Globalの精神で、世界に進出していってください」と言われています。前回のre:Inventでその言葉が意味することを、少し垣間見れたような気がします。やらなきゃなという気持ちになったので、あとは自分の得意とすることでGo Globalします。

AWSのアカウントセキュリティ

 いま技術書典8に向けてAWSのアカウントセキュリティをテーマに執筆中です。(進捗1%)
執筆の元ネタと告知を兼ねて、私がAWSのセキュリティをどう捉えているか紹介します。

AWSのセキュリティの3要素

AWSのセキュリティをざっくり分類してと、次の3つで考えるのが良いと思います。

  • AWS上に構築するシステムのセキュリティ
  • AWSアカウント自体の管理(≒IAMの設計・運用)
  • AWSアカウントのガードレール設計

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 AWS上に構築するシステムのセキュリティについては、ネットワークであったりEC2やRDSなどを利用して構築したサーバ・ミドル・アプリなどがあります。マネージドサービスというAWSならではの要素がありますが、基本的な考え方は従来のオンプレと大きく変わらないと思っています。システムとして穴がない状態を、AWSを使ってどうやって実現するのかという問題です。
 次にAWSアカウント自体の管理です。これはほぼIAMの設計・運用に依存する部分が多いです。こちらについては技術書典7で発表した『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』の中心テーマです。ここでは割愛します。
 最後のAWSアカウントのガードレール設計。この言葉だけ読んでもピンとこない人が大半だと思います。IAMの設計はAWSアカウントのセキュリティの大部分を担いますが、運用しているうちに抜け漏れが出てきたり、あるいはカバーしきれない部分があったりします。またAWSアカウントが適切な状態で運用されているのか、或いは危険な状態にあるのか可視化していないと適切な判断ができません。それらの予防・検知するための施策が、ガードレール設計です。

 今書こうとしている本は、この3つ目のAWSアカウントのガードレール設計をメインのテーマとしています。

AWSアカウントセキュリティとマルチアカウント管理

 そもそもこのガードレール設計というのがどこから来ているかというと、AWS Control Towerです。このサービスは、複数アカウント環境をセキュアに設定、管理するためのサービスです。これ使えよという話ではあるのですが、現状では新規のアカウント対象かつマルチアカウント前提という形になります。AWSのアカウントセキュリティは万人が必要だと思うものの、この前提だと敷居が高いのも事実です。ですので、Control Towerの機能の中心にあるガードレールやランディングゾーンを紐解いて、AWSアカウントのセキュリティを保つためには何が必要で、どういう設計・設定をすればよいのかを抽出しようと思います。その考え方を用いて、1アカウントにも適用できるようにパターン化を目指しています。

 一方で、マルチアカウント管理のニーズも高く、どうすればよいのかまとめる必要もあります。分量も多くなることもあり、かつ私のリソースも足りないので技術書典8ではすっぱり諦めます。その次のテーマとして必ず書きたい内容なので、(当選するか解らないですが)技術書典9で出すことにします。当選しなくても、とにかく書いて頒布します。今年は3回も技術書典があることですし。ということで、IAMから始まるAWSのセキュリティ3部作という形でまとめる予定です。


ガードレール設計って何?

 ここまで読んでいる人は、じゃぁガードレール設計って具体的になりするのと思っていると思います。今、必要と考えているのは、大まかにいうと下記の事項です。

  • 操作履歴の記録・通知
  • 定点・イベント発生時にAWSの状態を記録し、違反がないかのチェック
  • 脅威の検出・通知
  • 上記アラートの一元管理
  • コスト最適化

 これをAWSのサービスに当てはめると、それぞれCloudTrail, Config, GuardDuty, SecurityHub, Trusted Advisorになります。じゃぁそのサービスを入れればいいじゃんとなりがちですが、そもそもの導入の目的を整理しておかないと実際はせっかくの機能も有効活用できていないとなりがちになります。そこを整理した上で、具体的な設定までのガイド的な本になれればと願っています。

まとめ

 構想はあれど、筆が進んでいないです。神頼みをやめて、愚直にやっていくこととします。これ以外にも、全く別の商業誌も執筆中だったりします。何とかなる?

booth.pm

私の投資遍歴

 何で経済学部に入ったのと聞かれると、経済を学んだらお金儲けできるかなと思ったからと答える私です。それくらいにはお金が好きなので、社会人始まったらすぐに投資を始めました。2000年入社なので、かれこれ20年の投資履歴です。その振り返りの意味も含めてまとめてみます。もちろん、これを読んでも儲かりません。

一番最初の投資 2000年〜2005年 株式投資と持株会と財形貯蓄

 とりあえず会社に入って始めたのが、持株会と財形貯蓄あとは株式投資です。持株会については、基本的にずっと買える上限額をずっと買い続けています。財形貯蓄については、入社後しばらくは昇給分をそのまま財形貯蓄に上乗せするようにしてました。本多 静六さんの『私の財産告白』の「月給4分の1天引き貯金」みたいな感じです。Kindleで376円なので、お勧めです。

私の財産告白

私の財産告白

  • 作者:本多 静六
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Kindle版

 それ以外にやってたのが株式投資。2000年当初はオンライントレードの勃興期で、一回の取引の手数料が売り・買いそれぞれ1,000〜2,000円くらいしたような気がします。まぁそれでも売買を繰り返しているうちに少しづつ儲かって、数ヶ月に1度大きく下がってという繰り返しだったと思います。細かい収支は覚えていないですが、トータルでは少しマイナスだったんじゃないかなという感じです。その後、株取引に対して会社の方で都度申請が必要になったので、長期保有したい株以外は殆ど持たずという状況に。

2005年〜2007年 ライブドアショックでインデックス投資派に

 この時期、海外で働いていたこともあり基本的に株はしていなかったものの、なぜか現地の投資勉強会(日本人オンリー)に参加してました。不思議と米国株とかやらなかったけど何でか覚えていないです。たぶん手続きがややこしかったから。そんなおりにライブドアショックを横目で見ていて、基本的には個別株をやめようと決意して、それ以来インデックス投資派に転向。(完全にはやめていない)

2007年〜現在 リーマンショックでのダメージは?

 自社株以外の金融資産の殆どを全世界の株式・債権のバランス・インデックスファンドに振っている時に、リーマンショックに遭遇しました。当然の話ではあるのですが、全世界に配分しようがブラック・スワン的なショックには耐えられないということを実感できました。しかし、生活にこまる訳ではないので、そのまま放置してたら自然と回復してきたので、投資には余裕資金でやるべきだと実感しました。あとこのタイミングくらいで財形をやめました。
 一方で刺激が欲しくてFXやCFDを試してみた時期もあります。株式市場と違ってFXの市場は基本的に24時間開いています。ポジション持っていたら気になって眠れなくなるので、これは止めるべきだと悟り引退。たまにロスカットの設定し忘れてた時もあって、トータルで100万近く損をしてたと思います。
 

現在

 アクティブな活動は何もやっていません。刺激担当として、外国株式のインベスコ QQQのファンドを定期積み上げで購入しています。これはNASDAQに連動するファンドでアップルやAmazon、Google、Facebookなどが過半を占めています。

つみたてNISA ニッセイ外国株式インデックスファンドに限度額まで
確定拠出年金 マイバランスDC50・野村
外国株式 インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET

寝かせている現金が結構積み上がってきているので、そちらも定期的にインデックスファンドに振り替えないとなぁと思いつつ忘れがちです。

結果

 トータルでみてみると投資で結構な利益が出ています。損失の殆どがアクティブに売り買いした活動の成果で、利益の大半が持ち株やインデックスファンドです。ということで、自分には株の才能はないと割り切って、市場に任せるようにしています。そして、自分は収入を増やすためにリソースを振り分けるようにしています。

ワインと価格の話

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 久々のワインネタです。私は見たことがないのですが、芸能人格付けチェックで高級ワインと数千円のワインの飲み比べというのがあるということなので、いい機会なのでワインと価格の話をしてみます。なお偉そうに語りますが、ブラインドテイスティングなんかやったら確実に外すので、その辺割り引いて読んでください。
 ワインを飲んでみたいとなった時に、最初につまづくのがどのワインを選べばよいのかという点です。一般的にはブドウの品種が解るとおおよその味の方向性は解ります。一方で品種は無数にある(ように思える)ので、品種から覚えろというのは敷居が高いです。そこで、まず価格テーブルを知るというところから始めるというのもありです。ということで、ワインと価格の話です。

レストランでの販売価格

 まず大前提として知っておいて欲しいのが、酒屋やワインショップ(以下、ショップ)で売っている販売価格と、レストランでの販売価格の差。ショップとレストランでの価格差は3〜6倍くらいが一般的です。つまりレストランでボトル3,000円のワインは、酒屋で1,000円かそれ以下です。この法則に当てはめると、レストランで1万円のワインは超高級ワインではないということです。せいぜい3,000円〜4,000円のワインなので、期待値は下げておくことが重要です。ショップで買う1万円のワインはかなり良いクラスですが、レストランだとそんなにレベルが高いものではないということですね。でも、料理と上手く合わせると何倍も美味しくなるのがワインです。その効果を期待して楽しみましょう。
 なお価格倍率は、高いワインほどは低くなります。ショップで1万円のワインがレストランで6万円というケースは少ないです。また、レストランがボッタクリ価格かというとそういう訳ではないと思います。それを保管に掛かるコストや一定確率で発生するブショネ(劣化したワイン)の代替、サーブする人の人件費等を考えたらそれくらい必要になるのでしょう。

ボトルとグラスの関係

 次にボトルとグラスの関係です。通常のサイズのボトルは750mlです。そして普通につぐとグラス6杯分くらい入れられます。ということで、次の式のような感じになります。
1ボトル(750ml) ≒ グラス6杯(125ml)

 ちなみに6杯というのは標準的・良心的に入れていたケースです。ちょっと少なめにして7杯、かなりケチっていれると8杯という感じです。じゃぁグラスに単純に6倍するとボトルの料金になるかというとそれも違います。ワインは開けると急速に劣化が進みます。数日経つと店で出すには不適合となるので、廃棄することになります。そのリスクを考えて、グラスワインは多少高めの価格設定になります。だいたいグラスワイン価格を3〜6倍するとボトルを頼める値段になります。ということで、多人数で飲む時はボトルで頼んだ方がお得です。

ワインの持ち込み料

 ちなみにレストランでワインを飲む時の、もう一つのオプションとして自分のワインの持ち込みという選択肢があります。1本あたり幾らという設定で、持ち込んで飲めます。記念のワインを飲む時に、素敵なレストランの食事と合わせるという選択肢にもなりますね。それ以外にお勧めが、ワインショップと提携しているレストランでの持ち込み。商業施設に入っているそれなりの規模のワインショップだと、実はこれ意外に多いです。その場合、持ち込み料も安いことが多いのでお勧めです。提携の場合でもだいたい持ち込み料が1本千円くらいはしますが、結果的にはリーズナブルというケースが多いので選択肢の一つとしてありなのではないでしょうか。

価格と質の関係

 最後に価格と質の関係です。これが一番むずかしいですが、独断と偏見でグループ分けして、次のような感じで考えてみます。

1,500円未満、1,500〜3,000円、3,000〜5,000円、5,000円以上

 慣れてくると、飲んでだいたいの価格帯が解るようになってきます。
始めのうちは、1,500円未満で飲んでいて、たまに次のグループを飲むと良いでしょう。段々それ以上のグループの違いが解ってくるようになります。舌が慣れてくるまで、例えば3,000〜5,000円のワインと5,000円以上のワインの味の違いなど殆ど解らないと思います。つまり最初から高いワイン飲んでも満足感は殆どないので、価格の低いグループを飲み比べていくほうが満足度的には高くなるでしょう。ただし、値段が高いワインと自分の好みも全く別次元の問題です。
 またこの価格グループは、産地によっても違います。フランスワインのボルドー・ブルゴーニュについては少し高めなので、1,000円台で美味しいのに巡り合えることは少ないです。比較するのであれば、国別・地域別で細分化するといいのですが、最初はざっくりとした把握で良いと思います。

まとめ

 ということで、強引にまとめると次のようになります。

  • レストランの1万円のワインは高級ワインじゃないので期待値を高くしすぎるな。
  • でも、料理と上手く合わせると何倍も大きくなるのもワイン。レストランはそこを楽しむところ
  • グラスワインよりボトルワインの方がお得。複数人でいってボトル楽しむと良い
  • 上級編としての持ち込みワイン
  • 値段別にグループを設定して、違いが解るようにしていく

 その昔ワインの話を書いたら、本業であるはずのIT系の何十倍ものアクセスがあって、拗ねて書くのをやめておりましたが(嘘)、また継続してぼちぼち書いていきたいと思います。ワインとか嗜好性の高いものについてはツッコミどころが幾らでもあるので、ぜひご自由に突っ込んでください。

www.v-yamazaki.com

やりたい事を書き出すことの効果

 正月なので、エモいっというか自己啓発っぽい役に立たない話を書いてみます。若かりし時に読んだGMOの熊谷さんの『一冊の手帳で夢は必ずかなう』の影響もあり、やりたい事とか目標は必ず書き出すようにしています。この本自体は、タイトルだけ読めば充分だったのですが、何となくやりたい事を書き出す習慣が身についたので、自分にとっては重要な一冊なのでしょう。繰り返しになりますが、読後の感想としてはタイトルだけば充分という感想しか頭に残っていません。

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法

  • 作者:熊谷正寿
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2019/02/04
  • メディア: Kindle版

書き出す場所

 小さい頃にインディー・ジョーンズの手帳に憧れて、長らく手帳にこだわっていました。行き着いた先はアシュフォードの手帳ですが、最近はさすがに使わなくなっています。

www.ashford-style.com

 もっぱらGoogleのスプレッドシートとドキュメントです。PCでもスマホでも、どこからでも使えるのがポイントです。あとスプレッドシートはWebサイトから自動的にデータを取ってくることも可能です。付随する情報を参照として出すこともできるので、中々お勧めです。
※ExcelとGoogleのスプレッドシートでデータを集めることに特化した次のような本もありますよ。(ステマ)

データを集める技術 最速で作るスクレイピング&クローラー (Informatics&IDEA)

データを集める技術 最速で作るスクレイピング&クローラー (Informatics&IDEA)

  • 作者:佐々木 拓郎
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/11/29
  • メディア: 単行本

 ちなみにパブリックに出して良い内容は、ブログに書くようにしています。後で時系列で見返すにはいい媒体です。

書き出す内容

書き出す内容は、正直何でも良いと思います。私が継続的に書いているのは、次のようなものがあります。

  • 年齢ごとの目標の年収(給与所得・その他の所得)
  • 資産の推移と目標額
  • 書きたい本
  • 身につけたい技能・目標
  • すぐ忘れる事

書く事というより、書いている途中で考えることが重要なので何でも良いのです。あと、見返してこの時はこんな事考えていたのだなと振り返れるようになります。

経過を把握すること

 あと重要な点が、定点観測効果です。月に一度など決めて見直すことにより、達成に向けて順調に進んでいるのか、それともスタートラインすら立っていないのか解ります。GitHubの草を生やす効果と同じですね。

まとめ

 ということで、正月らしい自己啓発の話でした。最近、この手の話は殆ど読みませんが、自分のスタイルを確立するまでは、いろいろ探ってみるのも良いのではないでしょうか?