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プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

個人ブログの存在感は、自分が思っているより大きいのかもしれない。或いは書籍の流通の話

 何度か紹介しましたが、先日「Rubyによるクローラー開発技法 巡回・解析機能の実装と21の運用例」が発売されました。全国の書店の店頭に、ぼちぼちと並び始めています。
 と言いたいところですが、タイトルから解るとおりかなりニッチというかマニアックな内容の本で、初版3,000部です。と言うことで、それなりの規模の書店ではないと置いていません。感覚的にいうと、コンピュータの棚で2〜3棚以上ある規模でないと置いているところを見たことがないです。私自身の観測範囲では、池袋のジュンク堂とリブロ、有楽町の三省堂書店です。他の目撃情報だと、紀伊國屋や丸善、有隣堂、或いは、秋葉原の専門店のような所に置いてあるようです。複数フロアにわかれている、いわゆる大型店か専門店ですね。
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書店の規模と配本数



 軽く調べてみたところ、全国の書店数は14,000店足らずで、その内で500坪以上の大型店は500店程度の模様です。初版3,000部の場合、大型店のところに平均5冊づつ配本して2,500部。後は、Amazonや楽天のようなオンラインショップで販売と考えると、何となくマッチするような気がします。そう考えると気がつくのが、大型店といえども1店舗あたりの売上は5冊に過ぎないという点です。

Amazonの存在感



 そんな中で存在感を放つのが、Amazonです。発売の1週間前にちらっと聞いた話だと、予約だけで150冊ほどあったそうです。それ以外にどれくらい入荷しているかは推測の域ですが、数十冊くらいは入れているのでしょうね。その店を考えると、Amazonは恐らく大手の紀伊國屋やジュンク堂と同等規模或いはそれ以上の存在感です。
 ネットで転がっていた情報では、ジュンク堂池袋本店で30冊入荷。大阪の方は、知人情報によると10冊程度の入荷だったっぽいです。残りの全国に30店舗程あるようなので、5冊づつとしても150冊。合計で200冊ほどになるのではと思います。

5冊という数字と個人ブログ



 Amazonの話に戻すと、150冊予約の時点で、そのうち私のブログ経由で50冊が予約なのですね。私のブログはアフィリエイトを埋め込んでいるので、どれくらい売れたのか把握できるようにしています。今回は自著ということもあり、過去最大級に売れました。(ちなみに、過去最も売れたのは伊藤直也さんの入門Chef Soloです。)
 個人のブログを書店になぞらえると、この数十冊というレベルは大型店並の数字です。数十冊ではなくても5冊と考えても、実はそれなりの存在感です。昨年1年間の自サイトでの売上を見ると、5冊以上売れているのはそれなりの数があります。昨年販売の本もありますが、かなり昔のニッチな本も多数あります。「Spidering hacks」であったり、「国をつくるという仕事」などです。
 最終的には、これらはAmazonが売っている訳なので、出版社側から見るとAmazonの影響力ということになります。しかし、その実、個人の影響で売れているというのは多数あります。ブログやSNSをはじめとする個人メディアの力は、(Amazonというプラットフォームがあってこそですが)実は個々人が思っているより大きいのかもしれません。
 ここでいう個人メディアというのは、月何十万アクセスもあるセミプロの話ではありません。自分の気に入った本を紹介して、1冊2冊うる普通の個人の話です。そういった小さな力が、ロングテールで考えると無視できなくなっていて、それが即ちAmazonの力になっているのだと思います。

感想



 個人の観測範囲の話で裏付けもしていないですが、今回の出版にともない気がついた点です。何事も自分でやってみると、今まで考えもしなかった事や気がついていなかった事が見えてくるので面白いですね。
 次回、もう少し数値的な裏付けとって考えてみようと思います。そんな際の情報収集に、この本が良いですよとステマで終わらせて頂きます。エンジニア以外にもWebマーケティングをしている人に、好評のようです。
 あと、ポップって置かせて貰えないものですかね?誰か教えてください。

See Also:
『Rubyによるクローラー開発技法』を書きました
Rubyによるクローラー開発技法の目次


参照:
https://www.jpoksmaster.jp/Info/documents/top_transition.pdf
書店数とその坪数推移をグラフ化してみる(2013年)(最新) - ガベージニュース
書店数、確実に減少中…書店の減り具合をグラフ化してみる - ガベージニュース


Rubyによるクローラー開発技法 巡回・解析機能の実装と21の運用例

Rubyによるクローラー開発技法 巡回・解析機能の実装と21の運用例