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プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

由布岳南山麓の野焼きと奇跡の原っぱ

Yufuin-Onsen Hanayoshi


 先日、大分の湯布院に旅行に行っていました。その時に見たのが、由布岳山麓の大草原です。日本の場合は放っておくと草原は森林へと遷移するはずです。何でだろと聞いてみると、毎年野焼きをするそうです。由布岳南山麓の野焼きとして結構有名なようで、色々な所に案内文が貼られていました。元々は農業での利用のためでしょうが、観光とか文化継承の意味合いも出てきているのでしょうね。



 その時に思い出したのが、「奇跡の原っぱ」の話です。ニュータウンの造成で、山を崩し湿地を埋めて平らにしたものの、その後の開発がストップした為、キツネや野うさぎが住む生態系になったらしいです。
千葉ニュータウン:「奇跡の原っぱ」消滅危機 キツネ/トンボ…絶滅危惧27種 40年ぶり宅地造成で

 原っぱでは、今ではほとんど見られなくなったホンドギツネの営巣が確認され、エサのノウサギも豊富。トンボなども含め環境省指定の絶滅危惧種27種、千葉県指定109種を含む多様な生き物の生態系が成り立っている。現地に詳しい日本自然保護協会の高川晋一農学博士は「駅から徒歩圏内に国立公園級の生態系があるのは、驚嘆に値する」と話す。


 印西の原っぱは県有地で、URが定期的に草刈りをして管理する。ニュータウン開発事業は今年度末で終了期限を迎えるが、今の全体の人口は約9万人で、目標の約14万人に届かない。不況や人口減で宅地需要が見込めず、原っぱは本格造成を免れてきた。高川さんは「県有地で人が入らず、草刈りされているため森にもならないなど人為的要素が重なって成立した」とみる。


©毎日新聞


 この話のポイントは、URLが定期的に草刈りをしている為、森林化しないで草原のままという点です。今、開発計画の為にこの奇跡の原っぱが失われようとしているようです。どうせ売れる見込みがないのだから、そのままにしておけば良いと思います。でも、難しい問題として、この原っぱが維持されているのが、URのおじさん達の草刈りのお陰です。単純に国に移管したら、すぐに普通の林になってしまうでしょう。(現実的には、URのおじさんが草刈りしている訳ではないでしょうが)まぁURにしろ国にしろ、公には違いがないのだからどちらが維持しても同じなんでしょうが、国の場合は建前が必要だからややこしいですね。URの場合は、いずれ造成するために草刈りしているだけという活動が、思わぬ方向に進んでしまっただけという理由ですし。


 ジャレド・ダイアモンドの文明の崩壊を読んで以来、森林関係の本をちょくちょく読んでいます。森の遷移とか江戸時代の森林利用、明治の森林破壊と最近の森林飽和の話つか合わせて考えると、中々面白いテーマです。


See Also:
ジャレド・ダイアモンドの文明の崩壊。森林破壊と和歌山と


参照:
野焼き - Wikipedia
千葉ニュータウン:「奇跡の原っぱ」消滅危機 キツネ/トンボ…絶滅危惧27種 40年ぶり宅地造成で− 毎日jp(毎日新聞)