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スペイン カタルーニャの独立運動についての雑感。或いはEU時代の国の枠組みについて

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 政治について門外漢ですし、ヨーロッパの状況にも疎いですが、最近のスペインの動向は興味深いです。


 スペイン東部のカタルーニャ自治州での選挙結果が話題になっているようです。カタルーニャと言われても余りピンと来ないですが、サグラダファミリアがあるバルセロナがある州と言ったほうがイメージがつきやすいかもしれません。
 スペインの人口は約4,600万人でGDP1.5兆ドルで、世界12位です。そのうちカタルーニャは、人口約740万でGDPはスペイン全体の25%程のようです。つまりカタルーニャは、スペインでも豊かな地域にあたるそうです。
 そんな中で今回の選挙は、この地域だけで独立してしまおうというのが大きな争点になっていたようです。元々歴史的な経緯からして独立の下地はあり、カスティーリャ語が公用語とかなり独自色の強い地域であったようです。一方で、独立という動きはEUという枠組みの上で考えると面白いなぁと思います。


 そもそも何も考えずに独立と言えるのは、スペインの上にEUという枠組みがあってのことだと思います。EUの中にいる限り、国防や通貨発行という国を成り立たせる上でのコストが極めて低く、様々な負担を回避出来る(と思われている)からです。
 実際のところは、EUの再加盟問題とか色々あるので一概に言えないですが、国家の枠組みを無くそうという動きが、逆に地域の分離独立という動きにつながるのは興味深いです。アメリカでも豊かな自治体が郡から独立というような動きがあるそうです。グローバルな時代になると国家単位ではなく都市単位での競争になってくるという話もありますし、今後の動向に注目していきたいと思います。