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プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

今の日本に必要な1冊。日本人へ リーダー篇

 仕事帰りに塩野七生の「日本人へ リーダー篇 (文春新書)」を買って電車で読んでいたのですが、この本はというか塩野七生は本当に凄いと思います。一気に引きずり込まれて読むのに集中し過ぎて、お陰で駅を二駅乗り過ごしてしましました。


 本書は2003年から2006年の間に文藝春秋が新書化したものです。しかし、今の日本の問題の本質を見事に言い当ててるのです。例えば、継続性についてこの一句。

 危機の打開に妙薬はない。ということは、人を代えたとしても目覚ましい効果あh期待出来ないということである。やらねばならないことはわかっているのだから、当事者が誰になろうと、それをやりつづけるしかないのだ。「やる」ことよりも、「やりつづける」ことのほうが重要である。
 なぜなら、政策は継続して行われないと、それは他の面での力の無駄遣いにつながり、おかげで危機はなお一層深刻化する、ということになってしまう。失われた十年というが、あれは、持てる力を無駄使いした十年、であったのだ。

 私が常々疑問に思っていることの一つに、政治家の責任をとる=辞任するということになっていることです。問題を起こしても辞めるだけで済むならこんな楽なことはありません。だって辞めたところで、現代の日本では命を取られる訳でもなく優雅な引退生活がまっているだけです。最も他の国では辞めることが責任を取ることになることになることも理解できます。何故なら、権力を失った途端に裁判を起こされ牢屋に入れられたり、死を意味することもあるからです。そうではない日本であるから、私は責任を取るということは、辞めずに最後まで事態の収拾を計り、どんなに非難を受けようが名誉を失おうが事を全うすることであって欲しいと思います。


 本書の一編一編が、色々考えさせられるような刺激に満ちたものでした。つぎは、「国家と歴史篇」が待っています。それは明日の楽しみにとっておきます。


日本人へ リーダー篇 (文春新書)
塩野 七生
文藝春秋
売り上げランキング: 220
おすすめ度の平均: 4.5
4 海外から見た日本
5 よくこんな風に考えられるな!
3 若者向けに作って欲しい。
5 日本の政治について考えさせられる
5 塩野先生は自分を・・・「カッサンドラ」と