プログラマでありたい

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人の使い捨てと、デイトレーダについて

「派遣禁止なら正社員雇う」14% 100社アンケート
「派遣禁止なら正社員雇う」企業は14% 派遣禁止は「幸福が望ましいから不幸を禁止する」ようなもの
 派遣禁止の流れを受けて、昔書きかけてお蔵入りしたエントリーを発掘しました。


 読んでいてなるほどなぁと思うエントリーです。人を使い捨てにする経営は必要悪かもしれないよ

人を使い捨てにしない企業=景気が悪くなっても雇用を減らさない企業なら
人を使い捨てにしない企業=景気がよくなっても雇用を簡単には増やさない企業と言っていいだろう。

 仰る通り人を大切にする企業というのは、リストラとかしない代わりに人もあまり雇わないんでしょうね。これは少し前の景気回復期の日本の企業にも見て取れました。過去最高収益を続々と更新しながら、雇用が回復しないといった事態です。過去のトラウマで正規雇用に懲りたのでしょうね。そうなると当然、好調な時は派遣を使うようになります。そして今のような不景気な時代になると派遣は切られます。


 マスコミの論調は、一律に派遣切りは悪になっています。しかし、現実的に考えると景気の変動は間違いなくあり、人員も調整する必要があります。そうなれば、正社員を解雇出来ない法制度になっているので、派遣で調整しようとするのはある程度仕方がないことでしょう。派遣社員によって雇用の流動性をもたらすようになっています。禁止すべきは派遣ではなく、同一の仕事をして正社員と派遣の給料が極端に違うという現実なんではないでしょうか?もしくは厳しすぎる解雇規定では?解雇できない正社員ばかりの社会では、極端に人の流動性が落ちてしまうでしょう。そして思い切った投資や増産も出来ないから、景気回復が遅れる要因になります。
 

 これは、北畑隆生元事務次官に「バカで無責任」と言われたデイトレーダーも同じことがいえると思います。市場の参加者が全員、長期保有を志していれば流動性は極端に落ちます。売ろうと思っても、買おうと思ってもどちらも出来ないという事態になります。しかし、デイトレーダーや短期トレーダーが、頻繁に売買することにより、流動性が生まれます。


 現実を無視して目先の問題ばかり解決しようとするルールを作るから、だんだん袋小路に陥っていくのではないでしょうか?