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プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

パラダイムシフトの目撃者か? 傷はぜったい消毒するな

 私は寝ている間に傷口を掻いてしまう癖があるようで、何でも無い傷を悪化させてしまうことがあります。そこで気付いたのですが、ある程度広がった傷は消毒したり軟膏を塗ると直りが遅くなる事があります。それで、ネットで調べていたら「湿潤治療」に出会いました。その湿潤治療の創始者?の夏井睦先生の著書の傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)を読みました。是非、ご一読して頂きたい本です。
 本を読んでいて衝撃的だった事実として、医者は擦り傷や軽い火傷の体系的な教育を受けることは無いそうです。配属先の実地研修次第だそうです。たしかに皮膚科に行っても薬を塗って包帯を巻いてヒスタミンを処方されることが多かったです。湿潤治療なんて言葉は全く出てきませんでした。先生曰く最先端をいっているはずの学会や大学病院で湿潤治療について議論されることや行われることはなく、町のお医者さんの方が積極的に採用されている現実があるそうです。パラダイムシフトを起こすのはいつも専門外の人と考えれば、今現場でパラダイムシフトが起きつつあるのかもしれません。その現場を見ていると考えれば、面白い時代かも知れません。あと10年したら傷の治療にしても、常識が変わるのではないのかなぁと思っています。ちょっと楽しみですね。
 ちなみに、本書では湿潤治療を行っている病院の一覧があったり、効果があるばかりか有害な薬の一覧があったりと、業界との軋轢を気にしない姿勢には好感を持てます。小さい子供を持っている人も、そうでも無い人も是非一度読んで欲しい一冊です。