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プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

中谷巌は、自戒したのか?

 偉そうなタイトルですいません。
ネット上での余りの評判の悪さに逆に興味を持って、資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言を読んでみました。何と言うか国家の品格を読んだ後のような読後感です。晩節を汚すというか、人間の最後は情緒的になって昔は良かったと言い出すものなんですかねぇ。
 本書の一貫した主張は、昔は良かった。それを壊したのはグローバル資本主義だという論法です。環境汚染もグローバル資本主義の責任。無差別殺人もグローバル資本主義のせい。医療崩壊も同じく。昔はみんな額に汗して働いていたから、素晴らしかったんだよというお話です。
 でも、そうなんでしょうか?日本の公害が一番問題になったのは、1950年代から70年代まで。グローバル資本主義という言葉も無かった時代だと思います。無差別殺人事件は、今も昔もあったように思います。医療崩壊は、市場主義というより制度疲労の問題に思えます。まぁ、それぞれ主張するのは良いのですが、その論拠もないまま宗教や歴史の話に結びつけています。うーん。読んでて悲しくなる一冊でした。たぶん懺悔はしていないんでしょうね。


資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言
中谷 巌
集英社
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