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プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

入院費用の期待値計算について 或はライフネットの対応が大人な件について

雑感

さくっと世界一周計画:ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について
生命保険 立ち上げ日誌:ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について


 ちょっと面白いなぁというか上手いなぁと思っている岩瀬さんの返し。恐らくはらわた煮えくり返っているだろうに、やんわりとかつ理路整然と反論しています。好感持てますよねぇ。最近名物になっている某経済学者同士の喧嘩と比べると、雲泥の差です。


 ちなみに以前にも『本当の問題は死ぬに死ねない時』は、生命保険営業の殺し文句で言及してますけど、元エントリーの結論の持っていきかたが少し強引なんじゃないかなと思います。どの辺がというと、リスクに対する手当の仕方が。

役に立つ保険ってのは、自分が払えない金額に備えることが出来る商品です。一入院60日型の保険は役に立ちませんが、一入院1000日型といった保険は役に立ちます。

 払えない金額に備えるというのも一理あると思いますが、現実的にはそうでもないのではないかなと思います。MASTERキートンでも言っている通り、保険は確率の産物なので掛かる費用の大小だけを比較しても仕方がないと思います。たまたま車を運転していたらイチローに轢いてしまって選手生命を断ってしまったとしたら莫大な損害賠償を求められるでしょうね。恐らく一般人に対する保険額では済まないでしょう。こんな不足の事態にも対応出来るような手厚い保障が必要ですか?必要では無いでしょうね。嫌な例え方になったので現実的な話で。
 例えば、入院1日で1万円の費用が掛かるとして、60日ならば60万円。1,000日ならば1,000万円。これは間違いないです。では、一生のうちで一度でも60日入院する確率と1,000日入院する確率はどれくらいでしょうか?良く解りません。w
"3閲覧第 73表_ 退院患者平均在院日数,性・年齢階級×傷病分類×手術の有無別"
科別平均在院日数

ただ、上記の資料によると95%くらいの人は60日以内で退院しているようです。ならば、費用の期待値は次のように計算すべきでしょう。
60日入院:  60(日) × 1(万円) × α(入院する確率) × 0.95(60日以内に退院する確率) = 57α
1,000日入院: 1,000(日) × 1(万円) × α(入院する確率) × 0.05(60日以上に退院する確率) = 50α


 入院する確率が何であれ、60日入院の方が高いですよね。ちなみにこの5%は60日以上入院する確率なので、実際に1,000日入院する確率はもっと低いので、差はかなり開くでしょう。リスクに対して手当をするならば、60日型で良いんでないのと思います。確かに1,000日入院したときの費用は払えないかもしれませんが、そう言った低確率の対応は国に見てもらうのが良いでしょう。個人が個々に対策しても、コストが掛かるだけです。日本は割とその辺りはまだしっかりしています。ちなみに、元エントリでも仰っているように、貯金がある人には保険が必要ないというのには大賛成です。


 ついでに言うと、私が保険を考えるとしたら、結婚して子供が出来た後です。仮に2人の子供が大学卒業するまで面倒みるとしたら、だいたい25年は必要でしょう。その間に自分が死ぬ確率は?
 今現在で私は30歳ですが、仮に55歳で子育てが終了すると仮定します。(ありえないですが)
第20回生命表(男)によれば、30歳の人が55歳までに亡くなる可能性は、約5.5%。 (98,636 - 93,449)/98,936*100 それなりに高いのではないかと思います。子育て終了までに必要なお金がウン千万。これは確実に掛かる費用です。そうなると、保険に入っておいた方が良さそうですね。


 という事で、結論は保険に入る時はよーっく考えましょうということです。色々保険の本はありますが、お勧めは次の2冊。新書で軽く読んで、保険の教科書に使えそうな生命保険入門を読みましょう。この本は、ライフネットの社長である出口さんの本です。如何に保険について考え抜いたかというのがよく解る一冊です。