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プログラマでありたい

おっさんになっても、プログラマでありつづけたい

訴状を見ていないのでコメントできない

雑感

 いつも疑問に思っていたこと。
「8年半働いた 私は正社員」 派遣男性が三菱重工提訴

 同製作所は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

これは、裁判で不利になる発言をしてしまわない為の常套句だと思っていました。ググってみると、どうやら本当に届いていないケースが多いようです。結構意外でした。
決まり切ったコメント 〜「訴状を見ていないので」

いつ訴状は手に入る

「訴状をみてみなければコメントできないならば、さっさと訴状をみてコメントせい!」と思われるかも知れませんが、これが1日2日でできる話ではありません。訴訟に際して原告がわざわざ「これが訴状の内容です」と持ってきたりするならば別ですが、裁判所から訴状が被告に届くのは、訴えを提起してから1週間とか2週間も経ってからなのです。
なんでそんなに時間がかかるのかなのですが、これは裁判所の内部手続が次のようになっているからです。

訴え提起 (裁判所に訴状を提出する)

裁判所の事件受付係が訴状の内容を確認し、記載漏れや印紙の不足がないかをチェックする

問題があれば訂正した方がよいむねを指導し、問題がなければ受理する。
(この時点で裁判所に訴えが提起されたといえる)

裁判所の事件受付係から実際に裁判を担当する部に配転される
(これに数日かかる)

配属された部で書記官が訴状の記載内容などをチェックし、問題がなければ裁判官に回す

裁判官が訴状を確認して、補正すべき点が有れば書記官を通じて補正を命ずる

同時に担当書記官から原告(代理人がいる場合にはその弁護士)に電話やFaxで裁判進行に関する照会をする

原告あるいはその代理人から照会の回答がくる
(これにも数日かかる)

書記官が期日簿をみて第1回の期日の候補日を選んで、原告(代理人弁護士)に電話やFaxで照会する

原告(代理人弁護士)が法廷に出廷できる日程を選んで期日を決める
(場合によると弁護士が不在だったりして1日では決まらなかったりする)

第1回期日が決まったところで、送達の準備をする

書記官が訴状を被告にも送達する

訴状の送達は特別郵便なので、郵便局員が届けて受領の判子をもらう
相手が不在の場合には再度届けるなりする
(これにもまた数日かかる)

被告が訴状を受領する

この時点でようやく訴訟が係属する(裁判をすることができる状態になる)

第1回期日


という具合なのです。
こうなると、訴状が裁判所の中をくるくる回っている内に数日が経ち、被告に届くまでにはどうしても1週間や2週間はかかるのです。

原告に訴状のコピーを貰って、持参していくマスコミはいないのでしょうか?