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Fannie MaeとFreddie Macの救済策

 先週、インディマック(IndyMac)が破綻しました。ここは、アメリカの住宅金融大手で日本で言うところの、住専みたいなものです。おかけでという訳ではないのですが、以前から流動性の問題を囁かれていた米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ、Fannie Mae)および米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック、Freddie Mac)が危機的な状況に陥っています。両者とも元々は政府系金融機関であったのですが、今ではそれぞれ民営化されています。
 業務としては、民間金融機関に対する住宅ローン債権の保障業務を行っています。くだんのサブプライム問題で、直接的に影響を受けています。そんな中、先週末に大きなニュースが飛び込んできました。


米財務省 「ファニーメイ」と「フレディマック」救済へ、国有化は否定

【7月14日 AFP】米財務省は13日、米住宅市場の低迷で資金繰りが悪化している米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ、Fannie Mae)および米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック、Freddie Mac)に対する救済策を発表した。

 ヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)米財務長官は、両社は米住宅金融市場で「中心的役割」を担っており、株式会社として存続することが望ましいと判断したと説明。両社を国有化する考えはないと言明した。

 流動性の問題については、与信枠を一時的に拡大するとしている。投入資金額や条件などの詳細は明らかにしなかった。また、必要であれば財務省が両社の株式を取得する一時的な権限を持つ方針も示した。(c)AFP


 具体的な救済策等が出ていないので、海外のニュースサイトを見ていたのですが、150億ドル突っ込むようです。かなり深刻な状況のようです。ここが潰れると大変なことになります。日本は、じゃんじゃかアメリカ国債を買っていますが、その次に買っているのが、Freddie MaeとFreddie MacのMBS(モーゲージ証券:不動産担保融資の債権を裏付けとして発行された証券)です。投資信託等で米国の債券が組み入れられているのも持っていたら、その運用報告書を見て下さい。大抵の場合、組み入れられていると思います。
 そんな訳でこの債券の格付けが下がったら、世界中に影響します。今回の救済策は、(10年前の日本がそうであったように)アメリカ国民の税金でなされるのでしょう。さてさてどうなることでしょう。暫くは、ドル安原油高が続きそうですね。