「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」ですが、いよいよ来週発売です。校正も終わり、あとは発売日を待つばかりとなりました。少し時間も余裕が出てきたので、この本の紹介をしていこうと思います。
まずは、目次です。全部で5章構成となっています。1章が、AWSの概念的な説明。2章が、手を動かしながらAWSを触ってみるという章です。3章からが実践的な内容で、まずはパターン別の構築例。4章がセキュリティ、5章が運用となっています。
Chapter1 AWSの基本
1-1 AWSとは
クラウドとは
物理サーバ(オンプレミス)とAWSの違い
レンタルサーバ(共有サーバ)とAWSの違い
プライベートクラウドとAWS
AWSのサービス全体像
1-2 AWSのネットワークサービス
リージョンとアベイラビリティゾーン
Virtual Private Cloud (VPC)
Route53
AWSネットワークとVPCネットワーク
1-3 コンピュータ基盤としてのAWS
Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)
Amazon Elastic Block Store(EBS)
EC2におけるバックアップ
Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)
Amazon Glacier
1-4 アプリケーション基盤としてのAWS
Relational Database Service(RDS)
Elastic Beanstalk
ElastiCache
1-5 サービスとしてのAWS
AWSのアプリケーションサービスの概念
SESとSQS
SNSとCloudWatch
1-6 AWS利用のコスト
AWSの料金体系
AWSの料金計算の仕方
Chapter2 AWSを利用する
2-1 AWS利用の準備
AWSアカウントの作成
ユーザアカウントの作成(IAM)
2-2 AWS CLI
AWS CLIのインストールと設定
AWS CLIの基本的な使用方法
2-3 AWS SDK
サポートされる言語とバージョン
AWS SDKのインストールと設定
AWS SDKの基本的な使用方法
2-4 VPCネットワークの作成
Default-VPC
Custom-VPCを作成する
2-5 仮想コンピュータ(Amazon EC2)の利用
AWS操作用の公開鍵・秘密鍵の作成(KeyPair)
Security Groupを作成する
EC2を起動する
AMIを作成する
ElasticIP(EIP)の利用
2-6 ELB(Elastic Load Balancer)を使用する
ELBのサービス詳細
ELBの作成
Chapter3 パターン別構築例
3-1 EC2を利用した動的サイトの構築
WordPressを使ったブログサイトの構築
ロードバランシングとHTTPSサイトの構築
Marketplacesを利用して、構築済みのインスタンスを利用する
3-2 Elastic Beanstalkによる動的サイトのサーバレス構築
Elastic Beanstalkを利用した再構築
Elastic Beanstalkを利用したロードバランシングとHTTPSサイトの構築
3-3 S3による静的サイトのサーバレス構築
S3による静的サイトの構築
Route53を利用してDNSを設定する
Route53へドメインの移管
CloudFrontとの連携
3-4 Auto Scalingによる自動スケーリングシステムの構築
Auto Scalingの設定
Auto Scalingを利用するためのアプリケーション構成
Auto Scaling使用時のEC2インスタンスの初期化処理
Immutable Infrastructure
3-5 Elastic BeanstalkとLambdaによるバッチサーバの構築
Elastic Beanstalkによるバッチサーバの冗長化構成
Lambdaによるサーバレスな処理システムの構築
3-6 CloudFormationによるテンプレートを利用した自動構築
CloudFormationの概要
CloudFormationによるネットワーク構築
CloudFormationによるサーバ構築
3-7 SESによるメール送信システムの構築
SESを使ってメールを送信する
EC2インスタンスにメールサーバを構築する
外部のメール送信サービスを利用する
3-8 AWS上に開発環境を構築する
開発環境の構築と運用
継続的インテグレーション(CI)を実施する
3-9 モバイルアプリからAWS上のリソースを利用する
Cognitoによるユーザ認証と2-tierアーキテクチャ
AWSのモバイル開発プラットフォーム
SNSによるモバイルプッシュ通知
Chapter4 AWSのセキュリティ
4-1 AWSのセキュリティへの取り組み
責任共有モデル
第三者認証
4-2 IAM(AWS Identity and Access Management)
AWSのアカウント種類
IAMユーザとIAMグループ
IAMロール
4-3 データ暗号化
AWSが提供するデータ暗号化サービス・機能
4-4 WAF・IDS・IPSによる外部からの攻撃対策
外部からの攻撃の種類と防御方法
エージェント型とリバースプロキシ型のサービス導入例
4-5 VPCでネットワークセキュリティを高める
VPCによるSubnet構成
SecurityGroupとNetworkACL
4-6 AWSと脆弱性診断
侵入(ペネトレーション)テスト
侵入(ペネトレーション)テストツール
Chapter5 管理と運用
5-1 ジョブ管理
ジョブ管理システムの概念
サービス型のジョブ管理システム
5-2 システムを監視する
AWSのなかから監視する
AWSの外から監視する
5-3 アラートを通知する
AWSの機能を利用した通知方法
Twilioを利用した電話通知
5-4 データをバックアップする
EBSのデータバックアップ
S3とGlacierを使ったバックアップと管理
AMIの運用方法
5-5 AWSにおけるログ管理
AWSのサービスログ/操作履歴のログを収集保存する
EC2インスタンスのログを収集保存する
5-6 AWSにおけるコスト管理
AWSにおけるコスト管理
AWSのコストを節約する
5-7 AWSの利用を支えるサポートの仕組み
AWSサポート
AWS Trusted Advisor
各章のサブタイトルを見ていただくと解ると思いますが、AWSを普通に利用して運用するには必要不可欠なことを網羅していると思います。これ見て、物足りないぜという方は、直接ご相談ください。あまり一般的ではない事例や、かなり厳し目のセキュリティポリシーに基づくものなど、色々あります。
ちなみに、4人による共著という形になっておりますが、章単位ではなく節単位で分担しております。3-9については誰の担当といった形ですね。このあたりも、ちょっと面白い形で次回紹介したいと思います。